beacon

“新婚”のヒーロー・岡崎、チームの勝利喜ぶ(U-23日本vsU-23オーストラリア)

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.24 国際親善試合 U-23日本代表 2-1 U-23オーストラリア代表 ホムスタ]

 7月20日に入籍を発表したばかりのFW岡崎慎司(清水エスパルス)が試合を決めた。1-1の後半29分に投入された岡崎は後半44分、MF谷口博之(川崎F)の左クロスをダイビングヘッドで合わせ、決勝ゴール。チームにトゥーロン国際大会(5月)のU-21フランス代表戦以来となる勝利をもたらした。
 岡崎はトゥーロン国際大会で右足首と右ひざを負傷し、一時は北京行きが絶望的とも思われた。だが「ケガをして大変なときにもそばでサポートしてくれました」という新婦の支えもあり、地道にリハビリを続けた男は7月7日からの五輪代表発表前最終合宿で奮闘。右MFとして出場した千葉との練習試合で2得点をマークするなど、運動量と得点力を発揮し、逆転での代表入りをもぎ取った。「」
 そして迎えた出身地・兵庫での壮行試合。岡崎は「招待した」という家族の前で結果を残した。この日も右MFでのプレーだったが「1トップだったんでがんがん入っていこうと思っていた」という言葉どおりにゴールに近い位置でプレー。そして谷口のクロスボールに「ニアで勝負しようと思っていた」と頭から飛び込み、決勝点をねじ込んだ。「個人としてゴールはうれしいけれど、あれはチームとしてのゴール。チームが勝ってスタートできたことが良かった」。“新婚”のヒーローは何よりチームの勝利を喜んでいた。

(取材・文 吉田太郎)

TOP