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圧巻の復帰戦も“戒め”と表現した三笘薫、イラン戦へ万全宣言「先発から行けるくらい上がっている」

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日本代表MF三笘薫(ブライトン)

 試運転にしては大きな爪痕を残した30分間超の復帰戦を経て、日本代表MF三笘薫(ブライトン)が仕上がった。「久々に試合に出られてコンディションは上がっていると思うし、次はもう少し上がった状態で出られると思う」。1月31日のバーレーン戦(○3-1)を経ても、痛めていた左足首のコンディションは万全。「先発から行けるくらい上がっている」と宣言した。

 A代表での先発となれば、昨年9月のドイツ戦(○4-1)以来5か月ぶり。長かった負傷離脱期間を経て、待ちに待った復活となる。それでも周囲との連係に不安はない。「3回招集されなかったけど、チームの連係は深まっているので問題ない。コンディションが厳しい選手がいるかもしれないけど、僕が上がっていくところもある。そこで引っ張っていければ」。ここから続く過密連戦も見据え、力強い言葉で言い切った。

 第2次森保ジャパンの発足後のエースを担った三笘が怪我で不在の間、チームを支えてきたのはDF冨安健洋(アーセナル)だった。共に世界最高峰のプレミアリーグで存在感を放つ2人だが、冨安がカタールW杯後に負傷続きだったため、第2次体制で共に先発したのはドイツ戦のみ。コンディションの波が交差していた2人が揃い踏みするとなれば、敵地で強豪国を打ち破ったクオリティーを再び発揮できるはずだ。

 三笘は冨安によって基準が高められてきた森保ジャパンの守備について「彼の守備の能力でチームの力が上がっているのは確か」と評した上で「それを全員がやっていくことでチームの層の厚さ、力になっていくと思う」と展望する。だからこそまずは自らがその基準を表現していく構えだ。「やることはシンプル。まずは自分が打開して得点に関与するところだと思う。守備でもチームのために走れれば」と攻守の奮闘を誓った。

 バーレーン戦では圧巻のドリブル突破で数々のチャンスを創ったが、「でもああいうところを決め切らないと次の相手には難しくなってくるので、そこは戒めになったと思う」と厳しく表現した三笘。次は内容ではなく、結果で勝負するつもりだ。相手はFIFAランキングで日本に次ぐアジア2位のイラン。エースの真価を示すため、絶好の舞台がやってきた。

(取材・文 竹内達也)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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