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なでしこジャパン、約2週間後の北朝鮮戦・平壌開催が白紙に…佐々木女子委員長「不透明な点が多いため」

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佐々木則夫女子委員長

 最終決戦が迫る中、アウェー戦の開催地が未定となった。日本サッカー協会(JFA)の佐々木則夫女子委員長は「AFCからDPRK(北朝鮮)協会に対して、中立地での開催の通達があった」と説明。アジアサッカー連盟(AFC)の決定を待つこととなった。

 JFAは8日、パリ五輪アジア最終予選の北朝鮮戦に臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバーを発表した。2戦合計スコアで相手を上回ったチームがパリ行きの切符を獲得。世界への挑戦権を懸けた戦いだ。

 第1戦のアウェー戦は24日に開催される。同試合は、北朝鮮・平壌の金日成(キム・イルソン)スタジアムで行われる予定だったが、開催に向けて、JFAとDPRK協会の間で協議がまとまらず、そこにAFCが介入し、平壌開催は一度白紙となった。

 佐々木氏によると、「理由としては、DPRK協会とJFAの各調整状況を(AFCに)モニタリングしてもらい、北朝鮮への到着、出発の定期フライトが飛んでいないという点や試合開催に向けて、(宿舎、練習場等の)ロジ周りのオペレーション、競技運営の観点からも不透明な点が多いため」。AFCはDPRK協会に対して、中立地で開催する計画案を出すよう強く要請したという。

 なおJFAによれば、第1戦の試合日は24日から変わることはない。重要な一戦を約2週間後に控え、準備を進めていくだけだ。佐々木氏は「北朝鮮でのホームゲームが一番大変だと考えていたので、中立地開催になれば、我々としては様々な点がクリアになる」とポジティブな考えを示し、また、平壌開催になった場合でも「当初から準備はしている」と自信をのぞかせた。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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