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森保J平壌アウェーが急遽白紙に…試合後に伝えられた選手たち「決断を待つしかない」「しょうがない」

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 26日に北朝鮮・平壌の金日成スタジアムで行われる予定だった北中米ワールドカップアジア2次予選の日本代表対北朝鮮のアウェーゲームは急遽、開催地が白紙となった。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が21日夜、国立競技場で行われた北朝鮮戦とのホームゲーム後に明らかにした。

 日本サッカー協会(JFA)は同日午前、北朝鮮からアジアサッカー連盟(AFC)に「平壌開催ができなくなった」という通知が入ったという知らせを受けていたが、選手たちには「試合に集中してもらうため」(田嶋会長)、試合後の情報伝達となった。選手たちは22日午前に北京入りする予定だったが、日本に残って調整することが決まった。

 主将のMF遠藤航(リバプール)は未曾有の事態に「決断を待つしかない」と冷静にコメント。北朝鮮側からは代替開催地の候補すら提示されておらず、試合開催自体が危ぶまれているが、「やるつもりで準備するのが大切。まずはリカバリーして、どうなるにせよ良い準備をして挑みたい」と話した。

 DF長友佑都(FC東京)は歴代2位のA代表142試合の経験を持つ自身でさえ直面したことのない異例の事態に「状況が分からないので軽はずみなことは言えない」と厳しい表情。それでも「気持ちは全く変わらない。平壌で試合をするつもりで準備をしてきたし、どこで試合をしようがまた今日出た課題を踏まえ、前を向いてやっていくだけ」と力を込めた。

 MF久保建英(ソシエダ)も「どうなるのかは分からないけど直前に決まるまでは静観すべきなのかなと思う。(平壌で)できないならできないでしょうがない」と冷静に受け止めた。この日はコンディション調整で出場機会はなかったが、「合流した時はコンディションが悪かったけど、今は全然バッチリなので問題ない」と次戦への出場に意欲を示した。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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