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イラクとの非公開試合が“お漏らし”されたU-23日本代表…大岩監督「出さないという約束のもとにやっているが…」

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大岩剛監督

 AFC U23アジアカップのグループリーグに備えるU-23日本代表は13日にトレーニングを行った。選手たちにとって、8日から本格始動したカタールでの生活は早6日目。MF平河悠(町田)は「日本よりも暑い環境だが、体も順応してきた。この暑さをわかったうえで来ているので、そこまで問題なくやれている」と調子の良さを垣間見せた。

 パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジア杯は15日に開幕。日本は16日のグループリーグ初戦・中国戦に向け、準備を進めている。11日にはU-23イラク代表と対戦した。完全非公開だったものの、イラク側のメディアは日本が1-0で勝利したことを速報。大岩剛監督は「向こうから漏れ伝えてしまった」と困惑した様子を見せた。

「イラクさんとは出さないという約束のもとにやっていて、JFA側から出すことはしない」。そう事情を説明した指揮官は「いいトレーニングマッチだった。出場時間の長短はあったが、しっかりとトレーニングは積めた」と端的に試合を総括した。

 イラクとの練習試合について、DF西尾隆矢(C大阪)も「非公開のところもあるので、僕から伝えることはあまりない」と前置きしたうえで「チーム全体としてはすごくいい結果もついてきた。そこはよかった」と手応え。「結果的にしっかり勝てたことはすごくよかった」と喜びを口にしていた。

 平河も同じくイラク戦を振り返る。「試合の内容や結果には触れないが、いまチームは中国戦で100%を出すための準備ができていると思う。負けられない試合が続くと思うので、少しずつ改善しながらその中で自分がチームにアジャストできれば」と力を込めた。

 一方で、FW細谷真大(柏)は「もっと切り替えの速さは上げられる」と課題を挙げる。「押し込んだ状態のときのクオリティはもっと高める必要がある」。さらなる躍動に向け、改善を図るつもりだ。

 日本は16日、グループリーグ初戦でU-23中国と相まみえる。平河は「3戦のなかでも一番大事と言ってもいいぐらいの中国戦」と強調。「内容もそうだが、まずは勝ち点3を積むことによって次の試合につながると思う」。自身の出場に関しては「次の試合に出るかわからないが、出たときに100で持っていけるように準備していきたい」と勢いに乗るための初戦に目を向けていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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