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“韓国キラー”再来なるか…自信のぞかせる内野航太郎「まず1点。だけどハットトリックを狙いたい」

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FW内野航太郎

 虚勢でなく、純粋な自信をのぞかせた。U23アジアカップのグループリーグ突破を決めたU-23日本代表は22日に第3節で韓国と対戦。FW内野航太郎(筑波大)は日韓戦に向けて「まず1点。だけど、ハットトリックを狙いたい」と力を込めた。

 パリオリンピック出場が懸かった今大会で、唯一の大学生FWである内野が闘志を燃やす。初戦、第2戦と終盤に途中出場。短い時間ながらも鋭いシュートを放ち、得点の匂いを漂わせた。それでも当の本人にとっては不完全燃焼。「自分が投入されるときは、やることが明確になっていた。チームのために結果とか時間帯を考えてプレーしないといけなかった」。グループリーグ突破が決まって迎える次戦、内野は出場に意欲を見せている。

「1、2戦目に比べて自分のことを表現できる時間帯が増える。圧力をかけることもそうだし、得点を貪欲に狙っていきたい」。ゴールに照準を合わせる若きストライカーは、韓国との対戦にいいイメージを抱く。昨年9月のアジア競技大会決勝で韓国から1ゴールを奪うと、全日本大学選抜として出場した今年3月の日韓定期戦でも2ゴールと結果を残した。

 “韓国キラー”再来となるか。内野は韓国の動きを分析する。「韓国の選手はフィジカルに対して自信を持っている。前に強いが、前に強いからこそ前に出たがる。自分の撒いた“動きの餌”に食いついてくる」。相手を釣り出す動きは途中出場2試合でも見せており、枠内シュートで相手ゴールを脅かした。

 ここまでの2試合でプレー時間は10分程度。調子は上向きのなかで、ゴールを渇望する。「自分のコンディションもいいので、一発かましたい」。練習場からの去り際、報道陣からハットトリック達成を呼び掛けられると、屈託なく「ハイ!」と即座に返答。大会開幕前には「一番上手いわけではないですけど、一番ギラギラしている」と語っていたが、その輝きはさらに力強くなっていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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