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“ゲームチェンジャー”完遂! 荒木遼太郎が決勝アシスト「点が入らない状況での仕事。自分はそこが一番の武器」

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FW荒木遼太郎

[4.25 AFC U23アジア杯準々決勝 日本 4-2(延長) カタール ドーハ]

 投入によって、大きく試合の流れを変えてみせた。U-23日本代表FW荒木遼太郎(FC東京)は延長前半11分、FW細谷真大(柏)の決勝ゴールをアシストした。

 後半アディショナルタイム6分過ぎ、ベンチスタートの荒木がピッチに出た。右ウイングの山田楓喜に代わって入り、そのまま「練習していない」右サイドへ。出る直前に言われたポジションだったが、「あんなに押し込んでいた状況だったら、ポジションもそんなに関係ないと思ってスムーズにできた」と振り返る。

 そして延長前半11分、荒木がゴールを演出した。中盤右サイドからFKでリスタート。MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)がボールを持つと、荒木がPA付近からスルスルと降りてきた。「チマたちが縦パスを入れたりしていたので、自分が入ってからも何本か入ってくるだろうと」(荒木)。藤田のパスを収めながら前線を向き、すかさずパス。細谷のシュートにつなげた。

「ワンチャンスをモノにできるかどうかで、このゲームが変わってくると思っていた。そこは狙い通りだった」。試合の流れを変える“ゲームチェンジャー”の役割を完遂。「ああいうゴール前でなかなか点が入らない状況での仕事が自分の仕事。自分はそこが一番の武器。その仕事ができて本当によかった」と手応えを語った。

 緊張はなかったというが、プレッシャーはあった。「歴代の先輩たちが何十年も連続でオリンピックに出てきた。そういった重圧も少し感じていた」。あと1勝でパリオリンピック出場が確定するところまでたどり着き、「ひとつ山を越えた」。29日の準決勝に向けて「みんな気を緩めていない。中3日で準備する時間があるので、もう一回チーム一丸となってやりたい」と力を込めた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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