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チーム最多2発でパリ世代に流行兆し…木村誠二“動体視力トレ”塾が開講「いじられてるのかわからない(笑)」

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チームメイトとともに動体視力トレーニングを行うDF木村誠二

 U23アジアカップのグループリーグ第2節・UAE戦と準々決勝カタール戦でセットプレーから1得点ずつを記録し、日本チーム最多の2得点を決めているDF木村誠二(鳥栖)。チームメイトからは「お前、得点王じゃん」と言われるようになっているといい、まんざらでもない表情を浮かべたが、「まずはしっかり守備の選手としてしっかり後ろから支えるという役割をまっとうして、その中でたまにああやって点を取れればいいかなって思います」と謙虚な言葉で抱負を述べた。

 準々決勝のカタール戦ではエースFWの細谷真大に大会初ゴールが生まれた。「この前みたいにストライカーがストライカーらしく点取ってくれるのが一番いいですし、その方がチームが勢いづく」とも語ったように、チーム全体を見渡して発言するのも大岩ジャパンの立ち上げ時から主力として闘ってきた木村らしいところだ。

 準決勝のイラク戦を翌日に控えた28日は、練習開始前に木村を囲んで山田楓喜川崎颯太大畑歩夢が「動体視力トレーニング」に挑戦している様子が見受けられた。木村は起死回生の同点弾を決めたカタール戦後に、今年から取り入れた「動体視力トレーニング」の効果について言及していた。

 その後、何人かの選手が「あれは本当に効いているのか?」と聞きに来たといい、報道陣の取材に対しては「ちゃんと聞きに来てるのか、いじられてるのかわからないけど(笑)、ちょっと興味持ってくれてる人は何人かいました」と笑顔。「動いているのを見たり、逆に自分の体をちょっと動かしながら、でも目線だけは外さないとか、いろんなパターンがある。まだやり始めたばかりだけど、それでも効果が出てきていると思うので、あのトレーニングは続けたいなと思っています」と説明した。

 イラク戦では同じポジションのDF西尾隆矢が出場停止明けで4試合ぶりにベンチに戻ってくる。「やっと戻ってきてくれる。センターバックの中でも同い年でずっと一緒にやってきたという特別な思いもある。やっと一緒に戦えるようになったのは嬉しい」と喜びを口にしつつ、「隆矢が出るにしろ自分が出るにしろ、(高井)幸大でも(鈴木)海音でも、それぞれがちゃんとやれることをやるだけだと思っている」と語り、一丸となって勝利をつかむ気概を示した。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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