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日本vsフィンランド 試合後の選手コメント

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[2.4 キリンチャレンジ杯 日本5-1フィンランド 国立]

 日本代表は4日、東京・国立競技場でフィンランド代表と対戦。FW岡崎慎司(清水)の2得点などで5-1と快勝した。11日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(日産ス)に向けた大事な前哨戦。“仮想オーストラリア”を一蹴した格好だが、3試合連続でセットプレーから失点するなど不安も残した。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―裏は狙っていた?
「タイミングが合えば、どんなDFもうまく守れない。(最終ラインの)裏を狙うのは高さ対策。スピードで行かないといけないから。パスを待っていたら相手にカットされる。世界では最後のところでDFも体を投げ出してくるから。一瞬で、迷わず打たないと。速く正確に打つことを意識している。五輪でシュートを打たせてもらえなかったのは、そういうのも原因だと思うし、練習でも心がけている」
―左右両足でゴールを決めたが?
「初めてなのでよかった。左はうまく当たりすぎた。勢いになったので、次につなげたい」
―欧州組が合流する前にアピールしたかった?
「タイプが違うから。でも自分の特徴は出せたと思う。どこで出ても、タイミングよく飛び出したり、足元で受けたりしながら、その中で最後のゴールを狙っていきたい」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「基本的に攻撃は自由にやっていいということだった。前回(バーレーン戦)よりはみんな落ち着いてやっていた。前に行き過ぎてリズムを崩したことがみんな頭に入っていた。冷静にできたと思うし、そういう冷静さを90分保つことはきょうはできたと思う。球離れを速くして、人も動く。その2つを出していかないといけない」
―フィジカルコンディションは?
「きょうもたぶん90分やろうと思えば行けた。きょうゲームできたのは自分にとって大きい。11日の試合を一番いい状態で迎えられるようにしたい」
―中村憲剛との関係は?
「基本的に橋本と憲剛と3人でできるだけ中盤を落ち着かせるように、玉田を孤立させないようにということを考えていた。それはよかったと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「割と前の方で自由にやらせてもらって、いろいろ考えすぎるよりは自分の特徴を出すようにと考えていた。玉田の後ろから、いろんなところに行っていいということだった。前に行き過ぎず、中間でパスを受けてポイントになれればと思っていた。出して受けてを繰り返していこうと」
―2点目のアシストは?
「前を向いた瞬間、オカ(岡崎)が裏に走っていた。“裏を狙え”とはずっと言ってたので狙い通り」
―オーストラリア戦に向けては?
「結果が出たのは大きいし、バーレーン戦でできなかった中盤のタメや前からのプレスができたのは良かった。中盤で顔を出してゲームをつくれたというのが収穫というか、みんなもともとできていたことが戻ってきた。あとはオーストラリア戦までに精度とスピードを上げていけば」

●MF香川真司(C大阪)
「オーストラリアのレベルは分からないけど、高さがあってロングボール主体というのは似ていると思う。でもきょうは相手のミスに助けられた部分がいっぱいある。きょうの勝利では満足できないし、切り替えてやっていきたい。試合前から積極的に走り回ろうと思っていた。運動量は前の試合よりはよかったと思う。オーストラリアも、自信を持ってやればできない相手じゃない。ビビってたらできない。積極的にやりたい」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
―後半10分の交代は決まっていた?
「それは監督に聞いてください。自分としてはフルで出るつもりだった。いい感じで来ている。いいタイミングで試合をやらせてもらった。11日までまだ時間はあるし、さらにいい準備をしてやっていきたい」
―イメージ通りのプレーはできた?
「最初は何回かタイミングが合わなかったけど、途中から慣れてきた。フィーリングは戻ってくると思う」
―惜しいヘディングシュートもあったが?
「入らないね。11日で入ればいい」
―仮想オーストラリアという相手だったが?
「こんなもんじゃない。きょう10-0で勝っても、次0-1で負けたら意味がない。こんな甘いもんじゃない」
―課題は?
「プレスをかけられたときどうするか。これから具体的にチームとして戦っていかないといけない。求められているものはもっと上だと思う」
―中澤との関係は?
「お互いの距離が大事だし、久々だったので、いろんな確認はできた」
―失点に関しては?
「こぼれ球が相手にこぼれた。そういう部分は直さないといけないけど、(ピンチは)あれぐらいだったし。完璧に近づけるために残りの時間を大切にしたい」

●DF中澤佑二(横浜FM)
「僕の得点はおまけみたいなもの。逆にセットプレーからやられたのが反省点。失点はしょうがない部分もある。あそこはGKの判断だし、僕らはそのあとのセカンドボールを意識してないといけない」

●DF安田理大(G大阪)
「きょうできたことを自信として次につなげられれば。フィンランドはベンチから見ていても、ひとりひとりの能力が高かったし、体もでかかった。弱いチームじゃないし、うまかったと思う」
―中盤での起用だったが?
「クラブでも(サイドハーフとサイドバックの)両方やっているし、悩むことはない。切り替えを速くするのと、攻撃が持ち味だから、それは出そうと思っていた」
―自身のゴールは?
「(チームの)5点目なので…。でもうれしいですよ。ガンバでもなかなか取れないので。(シュートは)GKの真ん中で、キャッチされるかなと思ったけど」

●GK都築龍太(浦和)
「代表だからといって緊張はなかった。最初のゲームなので、セーフティーを意識した。何回も練習しているチームだし、連係はできている。焦りとかはなくプレーしたつもりだけど、失点は反省しないといけない。浦和とは闘莉王のマークする位置も違うので。初めて代表で出たときは緊張したけど、レッズに移籍して、代表ぐらいの緊張感でやっているので」

(取材・文 西山紘平)

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