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小野ハットなどU-17代表が大学生に5発快勝!

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[4.22 練習試合 U-17日本代表候補 5-1 静岡産業大]

 今年10月に開幕するU-17W杯2009(ナイジェリア)に出場するU-17日本代表候補が静岡市合宿3日目の22日、静岡産業大(Bチーム)と練習試合を行い、5-1で勝った。後半開始早々に先制ゴールを許したU-17日本代表候補だったが、MF小島秀仁(前橋育英高)のゴールで追いつくと、その後FW小野裕二(横浜FMユース)がハットトリックを達成するなど大学生から白星をつかんだ。

 ベンチに座っていた池内豊監督の口から思わず「ミスが多いなぁ」とこぼれた前半、U-17代表は好パスを送っていたMF鮫島晃太(鹿児島城西高)とMF堀米勇輝(甲府ユース)、そして右サイドからゴール前に侵入したMF小川慶治朗(神戸ユース)を中心にチャンスをつくり出したが、クロスの精度が悪かったり、苦しい体勢でのパスをカットされる場面があった。また再三決定機をつくりながらシュートをミスするなど得点することもできない。
 それでも左MF高木善朗(東京Vユース)がワンツーからシュートへ持ち込んだり、DF岡本拓也(浦和ユース)のインターセプトから鮫島と小川が鮮やかなカウンター攻撃を繰り出すなど相手DF陣を崩していた。CB内田達也主将(G大阪ユース)は「ボールの失い方が悪くて、ファーストDFが寄せ切れないところがあった。守備の意識ももうチョイ必要」と首をひねったが、GKキローラン菜入(東京Vユース)が決定機を阻止するなど大学生をノーゴールに封じ込んだ。
 
 鮫島を残してメンバー10人を入れ替えた後半開始直後の2分にパスミスからショートカウンターを食らい失点。だが、この後は足が止まり始めた静産大を尻目にU-17代表がゴールラッシュを展開する。まずは7分、敵陣でMF柴原誠(清水ユース)が失ったボールを自ら取り返す。するとパスを受けた小島が鮮やかな右足コントロールショットをゴール右隅へ決めて同点。11分には小島とのワンツーで抜け出した小野が右足でゴール右隅へ流し込み逆転に成功する。

 すると勢いはもう止まらない。16分にはスルーパスで右サイドを完全に抜け出したFW宮市亮(中京大中京高)のラストパスを小野が押し込み3-1。34分には鮫島に代わって再びピッチに入った堀米の左足ループがゴールを破った。最後は小野が自ら得たPKをゴール左へ決めてゴールショーを終幕。自陣で危険なパスミスを犯す場面もあったが、今合宿初の対外試合を快勝で終えた。

 半年後のU-17W杯のメンバー入りへ向けて、好アピールした小野は「まだメンバーは全然決まっていない。チームメイトだけど、みんなより点とってアピールしたい」。Jクラブユースや高校チームの主力級が揃うU-17代表だが、結果を残そうと選手たちは必死。この日はアジア予選でメンバー外だった小野が輝きを放ったが、残り3日間、チームメイト同士の争いはさらに熱さを増しそうだ。

<写真>後半37分、U-17日本代表FW小野(左)がPKを獲得
(取材・文 吉田太郎)

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