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U-17代表、3発の小野「今日だけ取ってもしょうがない」

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[4.22 練習試合 U-17日本代表候補 5-1 静岡産業大]

 横浜FMユースFW小野裕二が3発を叩き込み、U-17日本代表生き残りへのアピールに成功した。後半開始から2トップの一角としてピッチに立った小野は1-1の11分、MF小島聖仁(前橋育英高)とのワンツーでゴール前へ抜け出すと、右足でゴール右隅にシュートを流し込み勝ち越しゴール。さらに16分には、スルーパスで右サイドを完全に抜け出したFW宮市亮(中京大中京高)のラストパスに走りこみ、ゴールへ押し込んだ。そして37分には自ら獲得したPKを右足で決めてハットトリックを達成。大学生から奪った3発で得点能力の高さを印象付けた。

 今回の合宿への意気込みは周囲以上のものがあった。昨年ウズベキスタンで行われたAFC U-16選手権はメンバー外。だからこそ「チームメイトだけど、みんなより点とってアピールしたい」という思いを持って今回の合宿に臨んでいた。その対外試合初戦でハット。「こんなに取れるとは思っていなかった」と驚く一方で「ミスもあった。良かった時間帯のプレーを最後まで続けないといけない」と課題も口にしていた。

 「自分は裏へ抜ける動きと周りを使うプレーが得意」とアピールポイントを口にした小野。1点目は小島とのワンツーから抜け出してゴールを陥れるなど周囲を生かし、自分を生かすプレーも光った。ただ、大事なことはアピールを続けることだということは分かっている。「今日だけ取ってもしょうがない。FWなんでゴール取ることは毎試合続けていきたい」。この日、FW陣で唯一ゴールを破った小野はメンバー入りへ結果を示し続けるつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

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