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岡田発言でクラブが激怒。日本協会が緊急会見で釈明

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 W杯メンバー発表をめぐり、早くも“論争”が勃発している。

 ここ数日のスポーツ各紙によると、日本代表の岡田武史監督は18日、南アW杯メンバーを5月17日か18日に発表することを明かしたほか、「関係者によると岡田監督は合宿までの数日間は完全オフにしてほしい、と言っていると書いてもらいたい。テレビ出演などせず、体を休めてほしい」と、メンバー発表後、数日間は完全オフとし、取材も受けるな-との“自論”を公の場で展開したが、この発言が多方面で物議をかもしている。

 20日付のスポーツ各紙によると、日本サッカー協会の原博実・強化担当技術委員長が19日、急きょ報道陣を集めて会見。「岡田監督がW杯メンバー発表について話しましたが、(発表日は)協会内で調整し、Jクラブとも調整して決めます。ですから、未定です」と白紙撤回したという。

 そして岡田監督が発した“取材禁止令”についても、「私もJリーグで監督をやっていたから分かるが、W杯メンバーに選ばれて、クラブとして全く対応しないことなど考えられない。選手にとってもクラブにとっても光栄なことですから」と話し、指揮官の意見は認められないことを明かした。

 報道によると、日本協会とクラブ側は、発表時期について話し合いを行っている。今季のJリーグは5月16日の試合を最後に中断に入るが、16日以降はオフを数日設け、クラブ側にも時間を与えることで両者は了承していた。

 ところが岡田監督が18日、日程に加えて、取材対応の方法まで一方的に宣言。この発言にクラブ側が反発し、原委員長ら日本協会側に抗議が行われたという。

 メンバー発表の日程については、代表監督の意見が尊重されるのはまだOKだとしても、取材規制まで設けるのはいかがなものか。監督として、選手を少しでも休ませたいという気持ちは分かるが、W杯のメンバー発表は、それ自体が国民大注目の一大イベント。ファン・サポーターは選手の喜びの声を聞きたいだろうし、クラブ側は当然として、選手の中にも自身をマスコミを通じてPRしたいと思う気持ちもあるはず。

 日本協会は“岡田発言”を撤回したが、岡田監督は1998年フランスW杯のメンバー発表のとき、三浦知良を外して論争を巻き起こすなど、メンバー発表については“因縁”がある。今後も『メンバー発表問題』では、何かしら話題を呼ぶかもしれない。

(文 近藤安弘)

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