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自身のためにもU-19代表を世界へ!宇佐美「スイッチ入っている」

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[9.26 練習試合 U-19日本代表 4-0 清水 三保G]

 U-19日本代表のエースMF宇佐美貴史(G大阪)がチームの危機を救う。
 
 若干18歳ながら今季は強豪・G大阪でポジションを獲得し、J1で5ゴールを記録。その宇佐美はJリーグだけでなく、AFC U-16選手権やU-17W杯、そしてG大阪の一員として出場したAFCチャンピオンズリーグと国際舞台での経験値もU-19代表随一だ。ただ、国際経験が多いからこそ、その戦いが簡単ではないことを指摘する。「初戦から完璧に勝ち続けるのは難しい。どこの国も世界大会に出たいし多少の技術差だったら上回ってくる。油断したら足元をすくわれる。自分たちにとって苦しいところが絶対に出てくると思うけれど、それをチームで乗り越えられるか」と表情を引き締めた。

 前日25日の川崎F戦に先発出場したため、この日の清水戦は出場せず。チームの戦いぶりをベンチから見守り続けた。ただ、本番での自分の役割はわかっている。「自分が引っ張っていかなければ、というのはある。自分をしっかり出すこと」。優勝争いを演じているシーズン終盤で快く送り出してくれたG大阪への感謝の思いもある。「Jでやれることも大事にしたいけれど・・・・・・。ここで抜けていいのかな、という思いもあったけれど、世界大会に出るということは自分を成長させる上で大事なこと」。

 代表で結果を出す。絶対的なエースとして君臨していたU-17日本代表時代は、U-17ブラジル代表戦で2ゴールを決めるなど国際試合で脅威の決定力を発揮してきた。ただ、昨年のU-17W杯ではシュートへ持ち込むまでは素晴らしい動きを見せていたが、ゴールだけが伴わなかった。チームは接戦で勝ちきれず、1次ラウンド敗退。あの悔しさはここで晴らすしかない。「スイッチ? もう入っていますよ」。笑顔で言い切ったエースが日本を世界舞台へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
AFC U-19選手権

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