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31歳の誓い、遠藤「いい結果を出して日本に帰る」と優勝を約束

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 日本代表の誇りに懸けてアジアを制す。決戦前夜、31歳の誓い。アジア杯決勝・オーストラリア戦を翌日に控えた28日、MF遠藤保仁(G大阪)が31歳の誕生日を迎えた。

 何度経験しても、その喜びが薄れることはない。02年から日本代表に招集されている遠藤にとって、代表合宿中に誕生日を迎えるのは「8回目か、9回目」。それでも「代表で誕生日を迎えられて幸せ」と言う。

 「家族とはこれから何度でも一緒に迎えられる。現役でいるうちは、代表で誕生日を迎えたいと思っている」。日本代表に定着して10年近くがたった今でも、その価値が変わることはない。

 「だいたい合宿中に誕生日を迎えることが多かった。試合前というのはめずらしい」。25歳の誕生日翌日に迎えた05年1月29日のカザフスタン戦は先発出場し、4-0の大勝に貢献。28歳直後の08年1月30日、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦はフル出場で3-0の快勝に導いた。

 一方、29歳の誕生日当日に行われた09年1月28日のアジア杯予選、アウェーでのバーレーン戦は故障のためベンチ外となり、チームも0-1で敗戦。「バーレーンのときは自分が出られなかったから……」。2年前の誕生日に味わった悔しさ。それを晴らすには、これ以上の舞台はない。遠藤が誕生日直後の試合に出場すれば、過去2戦2勝というのも、ザックジャパンには“吉兆”かもしれない。

 チーム最年長のベテランに気負いはない。「楽しみな試合だし、こういう試合をやれることはなかなかない。日本らしいサッカーをして、いい結果を出して、日本に帰りたい」。04年大会の優勝メンバーでもある遠藤に牽引され、若き日本代表が2大会ぶり4度目となるアジア王者を戴冠する。

[写真]決勝前日に31歳の誕生日を迎えたMF遠藤保仁

(取材・文 西山紘平)

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