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5月は2試合で10失点、U-18代表候補は完封勝利に「進歩した」

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[6.30 練習試合 U-18日本代表候補4-0静岡産業大 Jステップ]

 完封勝利に手応えをつかんだ。この日、ゲームキャプテンを務めたDF高橋祐治(京都U-18、写真左)が「こないだのキャンプも今回のキャンプも失点が多かった。今日は無失点で終わろうと話していたし、合宿を重ねるごとによくなっている」と胸を張ったように、うだるような暑さの中、点差が開いても最後まで選手たちの集中は切れなかった。

 5月の代表候補合宿ではG大阪に0-4、関西大に5-6と2戦連続の大量失点。吉田靖監督は「前回(5月)はうまくチームとして機能しなかった。守備のところでどうやってボールを奪うのか、それぞれの選手がチームとしてどういう役割なのか。その部分を2日間、練習して試合に入った」と、守備面を重視したトレーニングを行ってきた。

 前日29日に行った練習試合では清水に2-3で敗れたが、この日は無失点。指揮官は「ある程度、意識できていた」と及第点を付け、高橋も「前から(コースを)切って、チームで(取りどころを)合わせることができた。後ろはインターセプトを狙ったり、カバーに入ったり。練習でやったことが試合で出てよかった」と胸をなで下ろした。

 とはいえ、最終ラインの乱れを突かれる場面もあり、自分たちの単純なミスからピンチを招くシーンもあった。相手の決定力の低さに救われた面もあり、吉田監督は「前回よりは進歩したけど、アジアを勝ち抜いて世界に行くにはもっと厳しい守備ができないといけない。攻撃でももっともっとパスのスピード、判断を速めて、相手の隙を突く必要がある」と、さらなるチーム強化に意欲を見せていた。

(取材・文 西山紘平)

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