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天国の松田さんに勝利を…栗原「見てくれていると思う」

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 ピッチ上のプレーで思いを伝える。日本代表DF栗原勇蔵(横浜FM)は10日の韓国戦(札幌ド)に向け、静かに決意を口にした。4日に亡くなった元日本代表DFの松田直樹さん。8、9日に行われた通夜、告別式には、代表合宿のため参列することはできなかった。「最後のお別れはできなかったけど……。頑張れば見てくれていると思うし、頑張りたい」。短い言葉に思いを込めた。

 合宿初日の練習開始前にはピッチ中央で選手、スタッフが輪になり、黙とうを捧げた。かつて日本代表でともに戦ったMF遠藤保仁が「僕らにできるのは、魅力的なサッカーをすること、そしてマツさんの分までしっかり戦うこと」と話したように、選手たちは松田さんの“追悼試合”に特別な意味を感じている。

 同時にW杯アジア3次予選前最後の試合でもある日韓戦。栗原は「(W杯予選は)負けられない戦い。その前に勝ち癖を付けていければ」と言った。ピッチで熱く、全力でプレーし、最後まで走り抜く。そして、天国の松田さんに勝利を届けるつもりだ。

[写真]DF栗原勇蔵(左)とMF長谷部誠

(取材・文 西山紘平)

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