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宇佐美、大津ら欧州組4人を追加招集、U-22関塚監督「意志疎通図る」

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 日本サッカー協会は25日、同日より千葉県内で始まったU-22日本代表候補合宿にMF高木善朗(ユトレヒト)、FW指宿洋史(セビージャ・アトレチコ)、FW大津祐樹(ボルシアMG)、FW宇佐美貴史(バイエルン)の欧州組4選手を追加招集したと発表した。

 関塚隆監督は「欧州のリーグ戦はクリスマス休暇に入っている。宮市(亮)のいるプレミアリーグはその期間がないが、他の選手は一時帰国できるということで、一度、調整したかった。我々がどういう狙いでやっているか、意思の疎通を図るうえでいい機会だと思った」と説明。「休暇中だし、もしそこでケガがあった場合、クラブとの間で詰められない部分が出てくる」と、練習参加は見合わせたが、明日26日のミーティングにのみ欧州組4選手も参加することになった。

 今月2日から小倉勉コーチとともに欧州に渡り、海外組の練習や試合を視察したという指揮官。「高木のところだけは行けなかったが、指宿は5-0で勝った試合も見たし、練習も見た。大津のところには(11月の五輪最終予選で招集に応じてくれた)お礼を含めて行った。アーセナルの関係者とは会えなかったが、宮市本人とは向こうで話した」と精力的に欧州各国を回り、選手本人はもちろん、各クラブの関係者ともコミュニケーションを取った。

。五輪代表チームは欧州組の招集に拘束力がないため、来年のロンドン五輪アジア最終予選はもちろん、五輪本大会での招集に向けても、クラブとの調整は不可欠となる。関塚監督は「交渉は協会に任せている。今回、自分が行ったのは顔合わせ、挨拶程度。細かい詰めはしていない」と強調したが、指揮官自らが足を運んだことの意味もありそうだ。

 また、五輪世代でもあるMF香川真司(ドルトムント)について「彼の場合は、五輪本番のところで協会、ザッケローニ監督とも話して考えたい。予選の段階でこっちはない」と、五輪予選の期間はあくまでクラブ、A代表を優先するが、五輪本大会については選出の可能性があることを示唆した。

(取材・文 西山紘平)

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