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「トップ下について話した」、代表生き残りへ柏木がザックと個別会談

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 約10分間、通訳をまじえて指揮官と話し込んだ。昨年9月6日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(1-1)以来、約5か月ぶりの代表復帰となったMF柏木陽介(浦和)は21日の練習後、ピッチサイドでアルベルト・ザッケローニ監督の言葉に真剣な表情で聞き入っていた。

「戦術というか、トップ下について話していただけ。代表に入っていないとき、自分の中で考えていたことがあったので、そのサポートとして聞いた」

 はじめは矢野大輔通訳に声をかけたが、近くをザッケローニ監督が通ったときに「直接聞いてみたら」と言われ、自分の疑問を直接ぶつけた。「(メディアに)話すことじゃないと思うし」と、詳細は明かさなかったが、「分からないことがあったら聞いた方がいいし、それが(代表に)残っていくためにも大切だと思う」と話していた。

 この日の練習ではMF中村憲剛(川崎F)とともに4-2-3-1のトップ下でプレーした。昨年9月2日の北朝鮮戦(1-0)にトップ下で先発した柏木だが、持ち味を出し切れず後半15分に交代すると、続くウズベキスタン戦はベンチを温めた。そのウズベキスタン戦でトップ下に入ったのは、本職ではないMF長谷部誠(ボルフスブルク)。その後は3試合連続で中村がトップ下を務めており、柏木はウズベキスタン戦を最後に招集すらされなくなった。

 24日のアイスランド戦はもちろん、29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(豊田ス)もMF本田圭佑(CSKAモスクワ)の招集は見送られる見通しだが、故障明けの本田が完全復活すれば、現状では本田、中村に次ぐ3番手の位置付けになる。国内組で臨むアイスランド戦、本田不在のウズベキスタン戦。柏木にとっては、代表生き残りへ正念場の2連戦となりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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