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昨年の韓国戦の反省活かし、GK櫛引「上の世代の借りを返す」

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[3.14 練習試合 U-19日本代表候補1-1千葉 ユナイテッドパーク]
 
 U-19日本代表候補GK櫛引政敏(清水)は千葉戦(1-1)の前半45分間プレーし、無失点に抑えた。何度かピンチを迎えたものの、冷静なシュートブロックで防いでみせた。試合後には「ぼくが出たところでは0で抑えられたし、これを継続して、詰めるべきところは詰めていきたい。後ろの声を出せてきているし、いいモチベーションでできている」と手応えを話した。

 櫛引は同代表にはコンスタントに選出されており、昨年のU-18日本代表では、8月のSBS杯、9月のタイ遠征、10月から11月にかけて行われたAFC U-19選手権予選にも出場している。世界と戦った多くの経験があり、なかでも昨年11月に行われたAFC U-19選手権の韓国戦(0-1)については、「アジアでの戦い、韓国戦での球際の厳しさについては本当にいい勉強になった」と振り返る。「個人的にはアジアでは一瞬でやられてしまうイメージがある。だからこそ、しっかりと声を出して、足りない部分を補いたい」と11月に控えているAFC U-19選手権を見据えて意気込んだ。

 一世代上にあたるMF宇佐美貴史(バイエルン)らの世代はアジア予選で敗退し、U-20W杯の出場権を逃した。だからこそ櫛引は「自分たちの上の代はアジアでのトーナメントで負けて、世界にいけなかった。自分たちがその借りを返したい」と力を込める。先輩たちの悔しさを自分たちが晴らすつもりだ。

 とはいえ、現在のままではアジアでの戦いが厳しいことも感じている。「相手が前から来ているときの対応に課題があるのと、相手がスライドしてきたときに誰が対応するのかをしっかりしないといけない」。そのためにも「まずは個人個人が強い気持ちを持って戦うことが大事。気負いすぎないように、自分たちに自信を持って戦えれば」と櫛引は力強く語った。

(取材・文 片岡涼)

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