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今野&吉田不在の一戦、栗原「自分もできることをアピールしないと」

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 日本代表DF栗原勇蔵(横浜FM)ら守備陣にとって、23日のアゼルバイジャン戦(エコパ)は数少ないアピールのチャンスになる。ザックジャパン発足後、全20試合に先発してきたDF今野泰幸(G大阪)が25日に所属クラブで試合を控えていることもあり、今回は招集を見送られた。さらにDF吉田麻也(VVV)も20日にエールディビジのプレーオフを戦ったばかりで不在。主力CB2人を欠く試合になる。

 先発の第1候補である栗原は「チャンスだと思う。そもそもこれまで試合に出られる機会があまりなかったので」と話し、「2人がいないときに、自分もできるということをアピールしないといけない。明日は親善試合なので、緊張感や雰囲気は(W杯最終予選と)違うと思うけど、その中でもいいパフォーマンスを見せないといけない」と力説した。

 選手の話によると、非公開練習では4バックや3バックなど、さまざまなシステムを試しているそうで、選手自身、だれがどこで出場するかは分からないという。やはり先発候補のDF伊野波雅彦(神戸)は「最終予選に入る前の最後の試合だし、監督も『カウンターでやられたくない』とは言っていた。後ろの選手はそこを注意しないといけない」と話し、DF槙野智章(浦和)は「3枚でも4枚でも、どっちでも対応できるようにしたい。最初から出るかもしれないし、途中からでもチャンスがあるかもしれない。試合に応じてやらないと」と気を引き締めていた。

 6月に開幕するW杯アジア最終予選でも、出場停止やケガなど不測の事態で主力選手を欠く状況が出てくる可能性はある。DFの要である今野がザックジャパンになって初めて不在となる一戦は、その格好のシミュレーションであり、控え選手たちにとっては絶好のアピールの機会でもある。

(取材・文 西山紘平)

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