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相次ぐGK陣の故障も…守護神・白井がPKストップ!!松本が京都に完封勝利

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[8.22 J2第30節 京都0-1松本 西京極]

 14位松本山雅FCは敵地で2位京都サンガF.C.に1-0で勝利し、勝ち点を40に伸ばすと13位へ順位を上げた。前半39分にFW塩沢勝吾が決めたゴールが決勝点。終了間際にはPKを献上するピンチもあったが、GK白井裕人がビックセーブ。守護神の活躍で完封勝利を収めた。一方、敗れた京都は連勝が6でストップ。7戦ぶりの黒星を喫したが順位は2位のままとなっている。

 松本は今季28試合でゴールマウスを守ってきたGK野澤洋輔が今月12日の富山戦で右膝を故障し、全治約2か月の離脱中。さらに、野澤の離脱に伴い、柏から期限付き移籍で獲得したGK三浦雄也が加入直後の練習中に右膝に大けがを負い、全治約6か月と診断された。相次ぐGKの離脱。しかし、苦境に立たされたなかで先発したGK白井が自身Jリーグ3試合目の出場にして、勝利の立役者となった。

 前半26分には、最終ラインのミスからピンチを招く。DF飯尾和也がトラップミスしたボールをMF中村充孝にかっさわれた。PA内左へ抜け出され、白井との1対1を迎える。決定的な場面だったが、中村の右足シュートは白井が両手で弾いた。こぼれをFW宮吉拓実に拾われるも、DF陣の踏ん張りで凌ぐ。すると同39分、松本がワンチャンスをものにした。DF鐡戸裕史の左CKから塩沢がヘディングシュート。「イメージ通りだった」と話す塩沢のゴールで松本が先制。前半を1-0で折り返した。

 後半に入っても松本が耐える時間は続く。すると終了間際の45分には絶体絶命のピンチが訪れた。ロングボールに抜け出した中村がPA右へスルーパス。飛び出してきたFW久保裕也をDF多々良敦斗が倒してしまい、PKを献上した。決められれば同点に追いつかれる状況だったが、久保が右足でゴール左下へ蹴り込んだボールは、白井がビックセーブ。横っ飛びでしっかり弾いた。流通経済大から11年に松本に加入した白井にとって、今試合はJリーグでわずか3度目の出場。それでもプレッシャーを跳ね除け、堂々のプレーをみせると、チームを勝利に導いた。

 試合後、決勝点の塩沢は「裕人(白井)には最後にPKを止めてもらって、助けてもらいました」と守護神へ向けて感謝のコメント。上位陣を撃破した松本が敵地で勝ち点3を重ね、6戦負けなし(3勝3分)とすると13位へ順位を上げた。

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