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赤井今季初ゴール!9位・栃木がアウェーで3位・大分撃破!

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[9.23 J2第35節 大分0-1栃木 大銀ド]

 23日、J2第35節が行われ、大分銀行ドーム(大分)では3位の大分トリニータと9位の栃木SCが対戦。栃木がDF赤井秀行の決勝ゴールによって1-0で勝ち、貴重な勝ち点3を獲得した。

 3位対9位と順位は6つの差があった両チームだが、勝ち点差はわずか5。その勝ち点が示すように拮抗した両チームの戦いは1点勝負となり、セットプレーから値千金のゴールを奪った栃木が制した。

 試合序盤、主導権を握っていたのはホームの大分。6分には敵陣でDFにプレッシャーをかけたFW森島康仁がスライディングタックルでインターセプトすると、すぐさまパスを受けてPAへ持ち込み、右足シュート。さらに12分には、昨年10月に負った右足関節骨折から340日ぶりに復活したMF井上裕大が縦パスのこぼれ球に反応して左足シュートを放つ。

 だが17分、松田浩監督が「ここからは気持ちの勝負。内容というのは戦術だったり、体力だったり、技術というものが左右するものですけれども、結果というのはメンタルが引っ張ってくると思う。きょうは一番戦える選手をベンチも含めて選んだつもりです」と説明したように、先発4人を変えてきたアウェーの栃木が先制点を奪う。

 MF菊岡拓朗の左CKに対して、敵陣中央からマークを外して走り込んだDF赤井秀行がダイビングヘッドで先制ゴールを叩き込んだ。この日がJ通算100試合目出場の赤井の貴重な今季初ゴール。先制した栃木はこの後、ポゼッションでリズムをつかむ。FWサビアやMF菊岡拓朗がボールをおさめると、前線でなかなか攻撃の起点をつくることができない大分から試合の主導権も奪った。

 後半開始直後、中盤で貢献度の高かった栃木MF小野寺達也が右太ももを負傷。すると、大分が決定機をつくる場面を増やしていった。21分には左クロスをファーサイドのMF三平和司が折り返し、最後は混戦から森島が右足シュート。25分には交代出場のFW木島悠が左サイドをえぐり、その折り返しを森島が左足ダイレクトで叩く。

 だが、栃木はこの決定的な一撃をDF菅和範の好守で阻むと、32分に大分DF石神直哉の左FKから森島が放った打点の高いヘディングシュートがゴール左ポストを叩く幸運もあり、1点を守り続ける。

 大分は交代出場の木島がその鋭い突破で相手の脅威となり、41分には元日本代表FW高松大樹もピッチへ送り出して高さを加えた。何とか勝ち点1を狙った大分だが、最後まで1点を奪うことができずに試合終了。J1自動昇格圏の2位以内が遠のく痛い敗戦を喫した。

 一方、菅やDF當間建文らが集中した守りを見せ、3試合ぶりとなる勝ち点3を獲得した栃木の松田監督は「前節、(岐阜に0-1で敗れ)痛い星を落としたのがあったので、アウェーであろうが、大分さんであろうと勝ち点3を取らなければならない状況だったんですけど、選手が立ち上がりから集中してやるべきことをやってくれたと思います。(上位との対戦が続くが)ここで上位と戦うことで自分たちの力を示したいと思いますので、次の甲府戦も思い切って戦いたいと思います」と混戦のJ1昇格争いで結果を出すことを誓っていた。

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