beacon

愛媛の監督を退任するバルバリッチ監督がコメントを発表、無念さにじませる

このエントリーをはてなブックマークに追加

 愛媛FCは18日、今季限りでの退任を発表しているバルバリッチ監督のコメントを公式サイトに掲載した。その中でバルバリッチ監督は、「できることならシーズンの最後まで指揮を取りたかったのも事実ですが、私的事情によりこれらの願望を実現することは出来ませんでした」と志半ばでの退任に無念さをにじませている。

 09年の9月から愛媛を指揮したバルバリッチ監督。だが、4シーズン目となった今季は12勝14分19敗で就任後ワーストの16位に沈んでしまった。またご子息の容態が思わしくなくなった10月末からは母国クロアチアに一時帰国していた。14日には今季限りでの退任が発表されていた。

以下、バルバリッチ監督コメント
 まずはじめに、皆さんに直接お別れの挨拶をしたいという大きな願望があったということをお伝えしなければなりません。また、できることならシーズンの最後まで指揮を取りたかったのも事実ですが、私的事情によりこれらの願望を実現することは出来ませんでした。

 私自身、非常にデリケートな状況にあったわけですが、事情を考慮しシーズン途中にもかかわらずチームを離れることを容認してくださったクラブに本当に感謝しています。こういった事情から、本来であれば甲府戦後に皆様にお別れのご挨拶をしたかったのですが、状況的に私のみに拠らないところがございましたので、このような形でご挨拶をすることとなりました。

 私にとって、今シーズンは非常にクオリティが高く有益なシーズンであったということをまず申し上げておきたいと思います。まず、クオリティに関して言えば、我々は多くの試合においてハイレベルな試合を展開しましたし、愛媛FCは確実に他チームからリスペクト、あるいは警戒されるチームへと変貌を遂げました。なぜ有益なシーズンであったかと言えば、成長と成功への道がいかなるものであるかがはっきりと見えたはずだからです。しかしながら、その「道」と「成功」には専門的な分析、先行投資や中長期での綿密な計画といったプロサッカーには必要不可欠な仕事をやりきらなければなりません。

 私がこういったことを申し上げるのは、愛媛FC、愛媛県及び松山市をはじめとする地方行政体には巨大な潜在性や可能性があると感じているからですし、私にとっても愛媛FCの成長と成功が大きな望みであるからに他なりません。

 最後に、愛媛FCの全選手スタッフ、事務所スタッフ、ボランティアスタッフ、ファン及びサポーターの皆様に感謝申し上げるとともに、皆様のご健康とご多幸を心より願っております。
また、愛媛FCに関わる全ての方が抱いているであろうJ1昇格という夢は私にとっても大きな願望です。愛媛FCで過ごした3年強は、私にとってその全てが非常に大きく、計り知れない経験となりました。ですから、愛媛FCと愛媛県は私の人生の一部としていつまでも存在していくことになるでしょう。

 長い間本当にありがとうございました。また、いつか皆様にお会いできる日を心待ちにしております。

TOP