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横浜FCに新加入のFW黒津「この2年間を取り戻したい」

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 横浜FCは14日、新体制会見を横浜市内で行った。新加入選手13名と山口素弘監督が会見に臨んでいる。川崎フロンターレから加入したFW黒津勝は「新人のつもりでやっていきたい。分からないことだらけなので、チームメイトの名前や特徴をつかんだり、積極的にコミュニケーションを取りながらやっていきたい」と、意気込みを語った。

 会見後に行われた恒例の書初めでは『新生』という2文字を書いた。その意味について「この2年間ケガに悩まされました。こういう状況で横浜FCさんに声を掛けていただいて、この2年間を取り戻すという意味と、もう1回自分のプレーを取り戻して復活させる。新しいチームで、新しい自分をつくりたいという意味を込めて書初めをしました」と、明かしている。12シーズンを過ごした慣れ親しんだ川崎Fを離れる初の移籍となったが、笑いの絶えない会見を終え、安心した様子だった。「こんなに笑いが起きるんだって驚きました。和気あいあいとしたチームなんだなという印象を受けましたね。もちろん、ピッチでは締めるところは締めるでしょうが、溶け込みやすいなと感じました」。

 今シーズン、ストライカーの代名詞ともいえる背番号『9』を着けることとなった。「自分で選びました」と話す黒津は、「自分に発破をかけて選びました。自分がやらないという気持ちで選ばせてもらいましたし、オフにも八丈島にキャンプへ行き、走り込みや体幹トレーニングなどを行い、良い準備もしてきたので」と、この『9番』を着ける覚悟を口にした。

 横浜FCのFWには、元日本代表の三浦知良永井雄一郎ら、そうそうたる顔ぶれがそろう。横浜FCのFW陣について「ターゲットマンが多い印象です」と話す黒津は、「そこに自分が、どう融合していくか。フタを開けてみないとわかりませんが、スピードを活かせてもらうこともそうですし、パートナーとなるFWの特徴も頭に入れてやっていきたい。やり甲斐はありますね」と、目を輝かせる。Jリーグ最年長選手であるカズについても「学ぶことも多いと思います。でも、カズさん自身も対等にやってほしいだろうし、あまり『スゴイ』『スゴイ』と見ちゃうとダメだと思う。グラウンドに立つからには競争があるので、切磋琢磨してやっていきたい」と、自身の成長につなげたいと語った。

 最後に目標を問われた黒津は「毎試合、点を取りたい」と即答した。「フロンターレの頃から思っていましたが、毎試合点を取りたいです。そのためにはスタメンで出たいし、今どれだけできるかを監督、コーチ陣にアピールして、1試合1点取りたい」と、ゴールラッシュを宣言した。
(取材・文 河合拓)

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