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山本の移籍後初ゴールが決勝点!川崎Fが名古屋に競り勝つ

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[5.3 J1第9節 川崎F2-1名古屋 等々力]

 川崎フロンターレはホームで名古屋グランパスに2-1で競り勝ち、2試合ぶりの勝利を飾った。後半42分にMF山本真希が移籍後初ゴールとなる決勝点。今季2勝目を挙げ、ホーム2連勝となった。一方の名古屋は2試合ぶりの黒星で3試合連続勝ちなし(1分2敗)となった。

 川崎Fは故障明けのMF中村憲剛が3試合ぶりに先発した。前半24分、中村が右サイドに展開し、DF田中裕介がクロス。逆サイドのFW矢島卓郎が左足で合わせたが、角度のない位置からのシュートは惜しくも左ポストを直撃した。

 前半38分にはMFダニルソンのパスミスを奪った中村が一気に前線までロングフィード。矢島がDF田中マルクス闘莉王と競り合いながら左足で狙ったが、シュートは至近距離でGK楢崎正剛に阻まれた。楢崎はこの日がJ1通算出場511試合目。MF伊東輝悦(甲府)と並んで歴代トップタイに立った。

 元日本代表GKの守るゴールをなかなかこじ開けられない川崎F。前半41分にはFW大久保嘉人のミドルシュートがクロスバーに阻まれた。このまま0-0で前半終了かと思われたロスタイム、右サイドから田中が左足で鋭いクロスを入れると、ニアで合わせたMF小林悠がヘディングシュートを叩き込み、ついに均衡を破った。

 1点ビハインドで前半を折り返した名古屋は後半開始からMF田中輝希に代えてMF藤本淳吾を投入。右太腿裏肉離れによる離脱から6試合ぶりの復帰となった。同点ゴールを目指して攻勢を強める名古屋は後半2分、ダニルソンが左足ミドルを狙うが、わずかにゴール右へ。川崎Fの守備陣も慌てずに対応し、追加点のチャンスを待った。

 川崎Fは後半11分、中村が直接FKを狙うが、わずかにゴール上へ。同19分には中村の左クロスに大久保が合わせたが、DF阿部翔平が体を張ってブロックした。チャンスをつくりながら2点目を奪えない川崎F。名古屋も同24分、左クロスから藤本がヘディングシュートを狙ったが、ゴールライン上でDFジェシがクリアした。

 一進一退の攻防の中、次のゴールを奪ったのは名古屋だった。後半38分、阿部の左クロスをFWケネディが後方に落とし、藤本が利き足とは逆の右足を振り抜いた。カーブをかけたキックは鮮やかな軌道を描いてゴール右隅に吸い込まれる。藤本が復帰戦で今季初ゴールを決め、1-1の同点に追いついた。

 川崎は直後の後半41分、小林に代えてFWレナトを投入。負傷明けの背番号10が2試合ぶりの出場を果たすと、その直後だった。後半42分、レナトが左サイドからドリブルで中に切れ込み、横に流したボールをMF山本真希が右足一閃。PA手前からダイレクトで放ったミドルシュートをゴール左下隅にねじ込んだ。

 今季、札幌から加入した山本の移籍後初ゴールが値千金の決勝点。「追いつかれて嫌な雰囲気だったので、思い切り打ったら入りました」と振り返った山本は「5月、いいスタートが切れたので、このまま勝ち続けられるようにがんばりたい」と意気込みを新たにしていた。

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