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得点ランクトップタイ浮上、絶妙トラップから決勝弾の柿谷「練習通り」

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[5.25 J1第13節 C大阪2-1名古屋 金鳥スタ]

 天才と呼ばれた男がついに覚醒の時を迎えた。セレッソ大阪FW柿谷曜一朗は後半22分、MF枝村匠馬からの鋭いパスを絶妙トラップで受けると、冷静にGK楢崎正剛の逆を突きゴールネットを揺らした。公式戦3試合連続弾。今季リーグ戦の得点は9得点となり、得点ランキングトップのFW佐藤寿人(広島)、FW渡邉千真(FC東京)に並んだ。

 トラップこそ柿谷の真骨頂だ。足に吸い付くようなトラップ。ミスをしがちな鋭いパスでもピタリと止めてみせる。「練習でやっていた形なので、エダさん(枝村)と目があって、本当に練習通りのボールが来たので僕もしっかり自分のプレーを出すことができた」。さらっと言ってのけるところも天才と言われる所以だ。

 これでC大阪は公式戦4連勝。リーグ戦勝ち星のなかった4月とは対照的に5月は負けなしで終えた。「4月勝てなかったでの、すごく悔しかった。5月は失った勝ち点をすべて取り返すつもりでやった。中断(期間)に入りますが、シーズン終わりまで強さを続けていきたい」。

「勝てたことは良かったが、最後のセットプレーの集中力であったりというのは課題としてやっていかなければならない」。柿谷は今季からマンチェスター・ユナイテッドの香川真司らが背負った伝統の背番号8を背負う。香川をもなし得なかったリーグ制覇へ導くようであれば、柿谷の時代が来る日もそう遠くはない。

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