広島市の松井一実市長が4日、報道陣の前で前日に行ったサンフレッチェ広島に対しての発言について陳謝した。朝日新聞デジタルなどが報じている。

　問題となった発言があったのは3日に行われた広島写真記者クラブ懇親会でのこと。スピーチに立った市長は「カープはCS進出に満足せず優勝してください。サンフレッチェは優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」などと発言。この事実をクラブ関係者がSNS上で訴えたことで、インターネット上を中心に話題となった。

　今朝から市には苦情が殺到したとのことで、市長は発言を認めた上で陳謝。朝日新聞は市長が「優勝を望んでいると言ったうえで、(今の本拠地に代わる)新スタジアム建設の検討に時間が取れるといいという意味で言った。誤解を受けたことは心からおわび申し上げます」と話したとしている。

　広島は残り1試合となった現在、首位横浜FMと勝ち点2差の2位。最終節で鹿島に勝利し、横浜FMが引き分け以下(勝ち点で並んだ場合は得失点差で上回る)に終われば、連覇が決まる。