J1は7日、最終節となる第34節を戦う。名古屋グランパスは敵地でアルビレックス新潟と対戦する。天皇杯も敗退している名古屋にとっては今季最後の一戦。今季限りでの退任が発表されているストイコビッチ監督にとっても名古屋での最後の試合となる。

　ピクシーの“ラストダンス”となる一戦だが、主力を欠くことになりそうだ。大黒柱のDF田中マルクス闘莉王は累積警告で出場停止。前節甲府戦も欠場したFW玉田圭司らも欠場が濃厚となっている。公式サイトによると、ピクシーも「ある程度、若手のメンバーにもチャンスを与えたい」とコメント。しかし「明日の新潟戦は勝つために行くつもりです。我々が今までやってきた全てを出し、ダイナミックでおもしろいサッカーを皆さんにお見せしたいと思います」と気合を込めた。

　この日でトヨタスポーツセンターでの練習も最後となり、選手時代も含め、長年過ごした名古屋の地とも一旦お別れとなる。ピクシーは「本当に良いグループでした。チームに貢献し、試合を一緒に戦ってくれた彼らには、心の底から感謝しています」とまずはともに戦った選手たちに感謝。「私も寂しいです。ピッチもそうですし、クラブハウスもそうですし、あちらの観覧席で見守ってくれているサポーターの皆さんもそうです。6年も過ごしていた訳ですから、忘れることなんて出来ません」と名残を惜しんだ。ただ「今、言うのは難しいことですが、戻りたいとは思っています」とリップサービスは忘れなかった。

「ピクシーがやると言ったらやる」。就任会見で発して以降、有言実行を成し遂げてきた名古屋のレジェンドが有終の美を飾る。