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本拠地での開催中止も3月1日に向けて準備する甲府・城福監督「山梨の希望の星に」

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 ヴァンフォーレ甲府城福浩監督は、あくまで3月1日に開幕戦を戦うつもりで準備を続ける考えを強調した。

 3月1日に山梨中銀スタジアムで予定されていたJ1開幕戦の鹿島戦は、大雪の影響で開催中止となることが発表された。同日中の代替地開催、あるいは延期にするかなど、今後については現時点で未定となっている。

 この日、都内で開催された2014Jリーグキックオフカンファレンスに出席した城福監督は「天変地異はどうにもできない。しかし、我々は3月1日に試合をやると信じて準備している」と、延期ではなく、代替地開催となることも想定していることを明かした。

 14日から15日にかけて関東地方を襲った記録的な大雪の影響で、山梨県内は甚大な被害を受けた。復旧作業が進められているが、現在もスタジアム内には40cm近くの雪が残っているという。

 チームも今月3日から15日まで宮崎でキャンプを行い、16日に飛行機で帰京したが、「品川で足止めをくらい、そのまま静岡に向かうことになった」(城福監督)。豪雪の影響で甲府に戻る移動手段がなく、急きょ19日から静岡キャンプを行うことが決定。選手たちは自宅に戻ることもできず、甲府に残る家族や友人を心配しながらも日々の練習に取り組んでいる。

「山梨の方々が生活のレベルをもとに戻すのが大変だというのは聞いている。そういう話を聞けば聞くほど、僕らが山梨の希望の星になれるように、精神的にも肉体的にも集中を切らさず、3月1日に向けて最高の準備をしなければならない」

 選手について「ストレスがたまっていく中で、よく集中してくれている」と称える指揮官は、今後の動向を見守りながら、未知の開幕戦に向けてチームを束ねていく。

(取材・文 西山紘平)

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