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横浜FCが今季ホーム初勝利! 山形の猛攻に耐えて2連勝で4戦無敗

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[3.22 J2第4節 横浜FC2-1山形 ニッパ球]

 J2は22日、第4節を各地で行い、9位の横浜FCはホームで10位のモンテディオ山形と対戦した。前半27分にMF小野瀬康介の今季初ゴールとなるPKで先制した横浜FCは、後半に一度は同点に追いつかれたが、速攻から途中出場のFW黒津勝が追加点を記録。この1点をGK南雄太を中心に守りきり、今季ホームゲーム初勝利で2連勝として開幕戦から2勝2分と無敗をキープしている。

 横浜FCは、今季初勝利を挙げた前節・富山戦(2-1)と同じスターティングイレブンで、3節ぶりのホームゲームを迎えている。FW三浦知良は今節もベンチ外で、今季は一度もベンチ入りできていない。対する山形も今季初勝利を挙げた前節の岐阜戦(3-1)と同じスタメンで、今季3戦目のアウェーゲームに臨んでいる。
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 序盤は風下の山形がパスをつなぎ、風上の横浜FCがロングボールを蹴る展開になる。前半8分、横浜FCは左サイドでボールを奪うと、MF野崎陽介が中央のMF松下年宏にパス。松下からボールを受けたMF寺田紳一がミドルシュートを放ったが、GK清水健太の正面を突いた。

 前半21分、横浜FCにアクシデントが起こる。中盤の底から何度も攻め上がり、精力的なプレーを見せていた松下年が、DF當間建文に倒れさて負傷する。一度はピッチに戻ったが、自らプレー続行が不可能と判断し、26分にFW黒津勝と交代した。その直後だった。DFドウグラスのロングボールから黒津のポストプレーを受けた小野瀬がPA内でDF舩津徹也に倒されてPKを獲得する。これを小野瀬が自ら決めて、ホームの横浜FCが先制した。

 高い位置でボールを回せていなかった山形も、前半31分に好機をつくる。左サイドからPA内左でボールを受けたMF伊東俊が速いボールをゴール前に入れるが、誰も合わせることができずにゴール左に切れて行った。前線が2トップになり、ボールが収まる回数の増えた横浜FCも、37分に左サイドから野崎が折り返す。このボールをGK清水が処理できずに、中央に転がったが、FWパク・ソンホも反応できなかった。

 球際に厳しくいく横浜FCにファウルを受け、山形もセットプレーから好機を迎える。前半アディショナルタイムには、MF宮阪政樹が左ポスト際に直接FKを飛ばしたが、GK南雄太の好セーブに阻まれて、同点に追いつけないまま前半を終えた。

 後半の立ち上がりも、横浜FCは守備が堅い。山形の前線にいる萬代やディエゴまでボールを通さない。後半4分には高い位置でボールを奪い、PA内までドリブルした黒津が右足でシュートを打ったが、GK清水に防がれた。

 山形は両サイドからのクロスが増える。後半8分には左サイドから舩津がアーリークロスを入れるとPA内で萬代がドウグラスに競り勝ち、ヘディングシュートを放つが左に外れている。同12分には横浜FCも小野瀬が左サイドをドリブルで突破し、角度のない位置からシュートをしたが、右サイドネットに外れた。

 ボールを保持する時間の長くなった山形は、後半15分に右サイドでDF中島崇典を抜いたMF中島裕希がシュートを打つが、これは枠を捉えきれない。それでも前線での守備が機能し始めた山形は、直後の17分に右サイドから宮阪が上げたクロスを中島裕がヘッドで合わせて同点に追いつく。同19分にも舩津のロングスローからPA内にこぼれたボールをディエゴがボレーで狙ったが、これはGK南が正面で抑えた。

 横浜FCが選手交代に動こうとした後半25分。ディエゴの縦パスをカットしたドウグラスが右サイドでボールを持ち上がり、背後を狙う黒津へパス。黒津がDFとの駆け引きを制してゴールを決め、横浜FCが再びリードした。この直後に横浜FCはパク・ソンホを下げて、FWホナウドをピッチに送り出す。山形も同31分に伊東を下げて、FW山崎雅人を投入する。さらに34分にも萬代に代えて、FW川西翔太を最前線に置いた。

 後半36分には両チーム、最後の交代枠を使う。横浜FCは小野瀬を下げて、MF佐藤謙介を起用。山形は秋葉に代えて、MFロメロ・フランクを投入した。同38分に山形はロメロ・フランクが縦パスを入れて、リターンを受けてシュートしたが、GK南に防がれる。同41分にも右サイドからのクロスを山崎がヘッドで合わせたが、これもGK南が枠外へ弾き出した。

 猛攻を見せる山形は45分にも宮阪がホナウドをかわしてミドルシュートを打ったが、これもGK南が正面でキャッチした。このまま試合は2-1で終了。山形の猛攻に耐えた横浜FCが、1点差のゲームをモノにし2連勝、開幕から続く無敗をキープしている。

(取材・文 河合拓)

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