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来日した家族に捧げるJ初ゴールC大阪FWフォルラン「良いプレゼントになった」

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[3.23 J1第4節 鹿島0-2C大阪 カシマ]

 来日した家族に送るファーストゴールだ。J1は23日に第4節を各地で行い、ウルグアイ代表FWフォルランを擁するセレッソ大阪は、アウェーで首位・鹿島アントラーズと対戦した。前半にMF長谷川アーリアジャスールのゴールで先制したC大阪だったが、その後は鹿島に押し込まれる。それでも、DF山下達也を中心に鹿島の攻撃を凌ぐと、後半終了間際に待望のゴールが生まれた。

 左サイドのFW柿谷曜一朗にパスを展開したフォルランは、ゴール前に走り込んでいく。パスを受けた柿谷は長谷川とのワンツーで突破し、柿谷の折り返しをフォルランがゴールに押し込んだ。試合後、フォルランは「日本に来て1か月と10日くらいになります。その中で、チームメイトのことも分かってきて、連係も良くなってきました。さらに日本の街、クラブにも慣れて来たところです。こうして気持ちよくゴールを決めることができました」と、初ゴールを喜んだ。

 フォルランにとって、Jリーグ初ゴールは、特別な意味を持つゴールになった。この試合は21日に来日したばかりの母と姉も観戦していた。「家族が来てくれてうれしいです。試合への臨み方や気持ちはいつもと変わりませんが、家族が来てくれたことで、気持ちが乗ってくる部分は正直、あると思います」と、フォルランは笑顔を見せる。この日は、ちょうど姉のアレハンドラさんの40歳の誕生日でもあった。

「良いプレゼントになったと思います。彼女に対してだけではなくて、家族に対してもね。僕がゴールを決めると、いつも心から喜んでくれるので、良いプレゼントになったと思います」

 ACLのブリーラム・ユナイテッド戦(4-0)に続き、公式戦では2試合連続となるゴールを挙げ、2010年W杯得点王は手応えを口にしている。「今後も勝利につながるプレー、そしてゴールを決めていきたいと思います。チームのスタイルに合った細かいパスをつないでのゴールでしたし、連係面でも手ごたえを感じるゲームでした」と試合を総括し、ゴールラッシュに自信を見せた。

(取材・文 河合拓)

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