beacon

大久保5戦連発ならず…川崎Fは柏とドローで連勝ストップ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.11 J1第7節 川崎F1-1柏 等々力]

 J1第7節は11日に1試合を行い、川崎フロンターレがホームで柏レイソルと対戦し、1-1で引き分けた。柏は前半5分にFWレアンドロのゴールで先制。川崎Fも後半28分にMF山本真希の今季初ゴールで追いついたが、逆転には至らず、連勝は3でストップした。柏も今季初の連勝は逃したが、これで公式戦6試合負けなし(3勝3分)となった。

 FW小林悠とFW森島康仁が負傷離脱中の川崎FはFW安柄俊がリーグ戦初先発。さらに前節・徳島戦(4-0)で負傷したFWレナトのほか、MF大島僚太も右太腿裏痛のため戦線を離脱したため、MFパウリーニョが4試合ぶり、山本が5試合ぶりに先発した。
 柏は前節のC大阪戦(2-1)から先発一人を入れ替え、MF茨田陽生に代わってMFハン・グギョンが3試合ぶりに先発復帰。日本代表候補合宿に参加していたFW工藤壮人、DF鈴木大輔も先発した。
[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。前半5分、柏はMF高山薫から横パスを受けたMF大谷秀和が中央をドリブルで駆け上がる。MF中村憲剛、DFジェシをかわしてPA近くまで持ち込むと、DF井川祐輔がスライディングタックルしてこぼれたボールをレアンドロが拾って右足でシュート。ゴール右のサイドネットに流し込んだ。

 立ち上がりの失点で1点ビハインドとなった川崎Fは前半19分、中村のFKにDF田中裕介が頭で合わせるが、ゴール上へ。同22分に安、同24分には中村がミドルシュートを狙ったが、いずれも枠を捉え切れなかった。

 柏は前半26分、鈴木のロングフィードをレアンドロが落とし、DFキム・チャンスが左足ミドルを放つが、わずかにクロスバーを越える。同32分にもFW田中順也が左足で強烈なミドルシュートを打ったが、GK西部洋平がセーブ。先制点後は互いに決定機らしい決定機をつくれず、前半は柏の1点リードで折り返した。

 川崎Fは後半開始から安に代えてMF稲本潤一を投入し、システムも4-4-2から4-2-3-1に変更。稲本はボランチに入り、中村がトップ下にポジションを上げた。何とか局面の打開を図りたいが、なかなかリズムに乗れない。後半17分にはパウリーニョに代わってMF金久保順がピッチに入った。今季、大宮から期限付き移籍で加入した金久保はリーグ戦では移籍後初出場。2列目の左に入り、山本がボランチにポジションを移した。

 この交代が流れを変える。投入直後から金久保が果敢にシュートを狙うと、後半22分には中村が金久保とのワンツーから左足でシュート。すると同28分、中央をドリブルで仕掛けた森谷から縦パスを受けた中村が絶妙なスルーパスを通し、ゴール前に抜け出した山本が右足で豪快にゴールネットを揺らした。昨年7月13日の浦和戦以来となる山本の今季初ゴールで、ついに川崎Fが同点に追いついた。

 一気に勢いづく川崎Fは後半32分、右後方からの中村のクロスに大久保がキムと競り合いながらダイビングヘッドで合わせたが、GKの好セーブに阻まれる。同35分にはハーフウェーライン付近でDF渡部博文からボールを奪った大久保が自らドリブルで駆け上がり、鋭い切り返しでDF近藤直也をかわして右足を振り抜いたが、鈴木が体でブロック。自身5戦連発はならなかった。

 柏も後半36分、工藤のラストパスから高山が右足で狙うが、シュートはゴール右へ。同40分には途中出場のDF輪湖直樹の左クロスを逆サイドで受けた田中が左足でシュート。決定的な場面だったが、西部が右手1本で弾き出すスーパーセーブを見せ、ゴールを守った。試合はそのまま1-1で終了。終盤は互いに激しく攻め合ったが、勝ち越しゴールは生まれず、勝ち点1を分け合った。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
[J1]第7節スコア速報

TOP