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リーグ戦初、柿谷&フォルランアベック弾!!数的不利のC大阪が名古屋に競り勝つ

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[5.3 J1第11節 名古屋1-2C大阪 豊田ス]

 セレッソ大阪が敵地で名古屋グランパスを2-1で下した。前半4分にFW柿谷曜一朗の今季リーグ戦初ゴールで先制したC大阪は、同点とされて迎えた後半32分にFWフォルランのゴールで勝ち越す。ACLでは2度記録している柿谷とフォルランのアベック弾だが、リーグ戦ではもちろん初となった。C大阪は3月23日の第4節鹿島戦以来、リーグ戦7戦ぶりの勝利を挙げた。

 この日のチケットは前売りで完売。詰めかけた観衆は3万8966人を数えた。これまでの名古屋のリーグ戦最多動員は2002年11月30日、2ndステージ第15節磐田戦で記録した3万5617人。今季注目を集めるC大阪の効果もあり、クラブの動員記録を大幅に更新した。

 いきなりの先制劇だった。前半4分、MF酒本憲幸の右サイドからのパスを中央で受けたFWフォルランがワンタッチで叩く。DFラインぎりぎりで抜け出した柿谷がこれに反応。ワントラップでシュートコースを作ると、GK楢崎正剛の脇を抜いた。

 リーグ戦と並行して戦うACLでは、すでに4ゴールを決めている柿谷だが、リーグ戦ではこれが初。エースがようやくお目覚めだ。

 さらにC大阪はミスも見逃さない。25分、リーグ戦2試合目の先発となったDFハーフナー・ニッキにMF南野拓実が厳しくチェイス。ボールを奪い、シュートまで持ち込む。だがこれはGK楢崎正剛がキャッチして防ぎ、追加点とはならなかった。

 名古屋も後半に入ると、ようやくリズムが出てくる。7分にはFW永井謙佑が負傷による交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われるが、迎えた後半12分、エリア内に抜け出したMF小川佳純がDF山下達也に倒され、PKを獲得。2枚目のイエローを受けた山下は退場となる。このPKをDF田中マルクス闘莉王が落ち着いて蹴り込み、試合を振り出しに戻した。

 だが次の得点は数的不利に立ったはずのC大阪に入る。左サイドをMF丸橋祐介がドリブルでエリア内に侵入する。マークに付いていたハーフナーが釣り出されたことで、フリーとなっていたフォルランにクロスが入ると、左足で難なく蹴り込み、勝ち越しゴールが生まれた。フォルランは今季6ゴール目。

 数的優位を生かしたい名古屋だが、勝ち越しゴールを許してからは意気消沈したかのように、足が止まってしまう。前節ようやく連敗を5で止め、連勝で浮上のきっかけを掴みたかった名古屋だが、超満員のスタジアムで今季6敗目を喫してしまった。ホームでは4連敗となった。


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