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フランス産地直送情報 横浜FMの新監督はどんな人物か?

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GOALフランス版に聞く

 Jリーグ1部(J1)の横浜F・マリノスは来季、新監督を迎える。久々の外国人監督となるエリク・モンバエルツ氏が指揮を執るのだ。果たして、どんな監督なのか。『GOAL』フランス版編集長のヨアン・クロシェに話を聞いた。

 モンバエルツ氏はフランス生まれの59歳で、選手としてはランスなどでプレーした。引退後、すぐに指導者の道へと入り、パリ・サンジェルマン(PSG)などでユース年代のチームを預かることが多かった。フランスでの評判も、やはり「フランスでは若手を成長させることを好むことで知られていた。本当に若手選手とともに仕事をするのが好きな監督だ」とクロシェは話す。

 若者のみならず、チームを「引き上げる」ことが得意なのかもしれない。クロシェが続ける。

「(2001年から率いた)トゥールーズでは、素晴らしい仕事をした。財政問題から3部リーグに降格させられたクラブを率いて、2年でリーグアンまで引き上げた。復帰初年度も、素晴らしい手腕でリーグアン残留へと導いた」

 好みのプレースタイルは、攻撃的なものらしい。

「攻撃的なサッカーを好む。もし能力のある選手がいれば、スペクタクルなサッカーを。時には、選手にもう少し守備を教えた方がいいのでは、と思うこともある」

 横浜FMは伝統的に堅固な守備で知られる。今季も、J1ではリーグで最も少ない34試合29失点に抑えた。守備という土台がある上に攻撃面を向上させられるなら、指揮官とチーム双方にとって良い出会いになるかもしれない。

 ただし、近年は良いことばかりではなかったようだ。

「トゥールーズを離れた後は、U-21フランス代表の監督に就き、とても才能ある選手たちを抱えながらも大きな成功を得ることはできなかった。2011年、13年と、U-21欧州選手権の本大会出場を逃している。またヤン・ムビラやアントワーヌ・グリーズマン、マビンガといった数名とも規律面での問題を抱えた」

「その後、ル・アーブルで監督に就いたが、またも失敗してしまった。失敗を繰り返して、フランス国内では信用を失ってしまっていた」

 本人は「とても穏やかで、落ち着いた人物」(クロシェ)だが、大きなエゴを掌握することができなかったようだ。

 果たして日本で、59歳のフランス人指揮官はかつての名声を取り戻すことができるのか―。

 横浜FMの新体制発表会は、1月18日に開催される。
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