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[PSM]J1昇格湘南、新外国人FWアリソンの“来日初ゴール”で福島とドロー

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[1.31 PSM 湘南1-1福島 BMWス]

 湘南ベルマーレと福島ユナイテッドによるプレシーズンマッチ、「KIDS GUARD SHONAN フットボールフェスティバル2015」がBMWスタジアム平塚で行われた。試合は前半4分にFW金弘淵が幸先よく得点し、福島が先制。しかし後半33分、湘南がFWアリソンのゴールで追いつき、1-1で引き分けた。

 昨季のJ2リーグを圧勝し、J1復帰を果たした湘南。柏からMF高山薫、浦和からMF山田直輝を補強するなど、「湘南スタイル」と呼ばれた昨季のベースに加えて、個の力の融合で2季ぶりのJ1に挑む。システムは昨季と変わらず3-6-1。3バックの中央には新外国人のDFアンドレ・バイア。攻撃陣はFW藤田祥史を頂点に、山田と高山がシャドー気味に入る、新戦力トライアングルを形成した。

 福島は湘南と13年より業務提携を結んで、クラブ間で様々な交流を図っている。選手の交流も盛んで、今季もDF福岡将太とユースから昇格したばかりのMF前田尚輝がレンタルで加わった。注目の新戦力は神戸から地元福島に帰ってきたFW茂木弘人。この日は左WGで先発出場した。

 福島がファーストチャンスを確実にものにした。右サイドから上がったクロスにゴール前に飛び込んだのは金弘淵。GKイ・ホスンも前に出たが、一歩前で触る。ヘディングシュートが無人のゴールへと吸い込まれていった。

 出はなをくじかれた湘南は、その後もなかなか思うような攻撃を仕掛けることができない。前半10分には出しどころに困ったバイアが強烈左足ミドルを放ったが、GK内藤友康に弾かれる。同25分には相手のミスを奪って、最後はMF古林将太がフィニッシュするが、シュートは左に外れる。同28分には古林のクロスに高山がドンピシャのタイミングで飛び込むが、これも内藤に弾かれてしまった。

 この日は選手交代が何人でも行えるフレンドリーマッチ。福島はまだチームが始動したばかりということもあって、前半32分に早くも4選手を交代させる。湘南も後半開始から新戦力のDF坪井慶介やMF可児壮隆を送り込んで、布陣をテストした。

 ようやく湘南に得点が生まれたのは後半33分、右サイドで粘った古林がクロスを上げると、フリーで待っていた途中出場のアリソンがヘディングで合わせて、難なく得点。期待の19歳FWが“来日初ゴール”を決めて、試合を振り出しに戻した。試合はこのまま1-1の引き分けに終わった。

 試合後には、現役時代に両チームに所属し、昨季限りで現役を引退した猪狩佑貴氏の引退セレモニーを行った。今季より湘南の事業部で働くことになった猪狩氏は、「超一流のフロントスタッフになります」と宣言。あいさつを終えると、両チームの選手たちは猪狩氏を胴上げ。26歳の新たな船出を祝った。

(取材・文 児玉幸洋)

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