beacon

傷だらけのF東京 太田は右腿裏負傷、顔面打撲の高橋と左足首負傷の梶山は経過観察へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.19 J1第2ステージ第3節 F東京0-0山形 味スタ]

 FC東京にケガ人が続出している。第2節の新潟戦で負傷したFW東慶悟に続き、この試合では前半35分にMF梶山陽平が負傷交代。前半アディショナルタイムには、DF太田宏介も右足腿裏に違和感を訴えてロッカールームへ退いた。さらに、交代枠を使い切った後の後半23分には、MF高橋秀人もゴール前の浮き球を弾き出したGK権田修一と接触して、ケガを負ってしまう。

 さまざまなアクシデントが重なったこともあり、アディショナルタイムは前半5分、後半7分で、合計12分もとられることとなった。ベテランのFW石川直宏も「長かったですね。前後半でこれだけ(ATが)長かったのは初めてかもしれません」と、珍事を振り返る。

 この長いアディショナルタイムを含め、両チーム合計22本のシュートが飛んだが、最後までゴールは決まらなかった。前節、第1ステージ首位の浦和と引き分け、今節で同2位のF東京に引き分けた山形に対して、第1ステージで16位だった山形と引き分けたこと、さらにケガ人が続出したという点でも、F東京にとってダメージの大きな一戦と言えるだろう。

 試合後、左足首の負傷と診断された梶山、顔面打撲と診断された高橋は、いずれも経過観察が必要ということで、ミックスゾーンでの取材対応はなかった。

 前半アディショナルタイムでピッチを退いた太田は、「右足の太ももの裏」と負傷箇所を明かし、「だけど大丈夫です。ピリッと来たから『ちょっと危ないな』と思って(交代した)。開幕前にも同じことをやっているから、ある程度感覚は分かっている。無理しても(いけない)…と思って。無理しないといけないのかもしれないけど」と、自身の負傷、さらに3節を終えて1勝1分1敗のチーム状況に対する歯がゆい思いを口にした。

「でも、開幕前に(左太腿裏のケガを)やったときよりも、自分の感触としては良い」と、太田は状態を説明したが、「次の鹿島戦を考える前に、まず今は治療したいなと思います」と、次節は欠場する可能性をほのめかした。

「今日に関しては、絶対に勝たなければいけなかったし、個人的に前半で退くというのは、チームに迷惑をかけたと思う。とにかく1日でも早く復帰して、グラウンドで活躍したいです」と、太田は1日も早い復帰を目指す。

(取材・文 河合拓)

TOP