[9.12 J2第31節 札幌2-0横浜FC 札幌ド]

　コンサドーレ札幌が横浜FCを2-0で下した。札幌の勝利は6月14日の岐阜戦以来、13戦ぶり。横浜FCは泥沼の8連敗となった。

　先週末の天皇杯の再戦(札幌○1-0)。MF小野伸二が今季出場6試合目にして初先発を果たし、キャプテンマークを巻いてピッチに立った。

　その小野がいきなり魅せた。前半29分、ゴール右でFKを獲得すると、小野がファーサイドに緩めのボールを蹴り入れる。2枚走り込んでいたが、内側のFW内村圭宏が豪快にヘディングで飛び込み、試合を動かした。小野は札幌加入後、リーグ戦初アシストとなった。

　札幌の追加点は後半4分、FWナザリトが抜け出しDFを引き付けると、中央に走り込んだ内村が完全にフリーになる。これを難なく押し込み、勝利に近づく2点目を奪った。

　札幌は7月24日に成績不振によりバルバリッチ監督を解任。U-18チームを率いていた四方田修平監督の昇格人事を発表した。しかしその後も立て直しは上手くいかず、8月29日の天皇杯1回戦の札幌大戦でようやく公式戦初勝利。そしてこの日、リーグ戦初勝利を飾った。

　四方田監督は「守備でも攻撃でも上手くいかないことが多かったが、セットプレーで1点取れて楽になった。残り試合、すべて勝つつもりでやっていきたい」と話した。

　対する横浜FCはリーグ戦8連敗。8連敗中6度目の完封負けを喫するなど、出口が見えない戦いが続いている。勝ち点は2か月止まったままの「35」。一時は上位を伺える位置にいたが、今は残留争いの足音が大きく響いている。

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