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五輪予選組み分け決定も…京都MF原川「目の前のことが大事」

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[9.13 J2第31節 千葉 1-1 京都 フクアリ]

 まずは目の前のことに集中する。京都サンガF.C.所属のU-22日本代表MF原川力は、来年1月に行われるリオ五輪最終予選への意気込みを示しつつも、まずは京都で結果を残すことが大事だと強調した。

 千葉戦では、序盤から攻撃のリズムを創出したが先制点を奪うことができず。前半36分には千葉に先制を許してしまう。「序盤の入りはこっちのペースで試合を進められましたが、決定機で仕留める力がありませんでした」。序盤の好機を生かせなかったことに原川は悔しさを滲ませた。

 先制を許した直後の前半38分には強烈なミドルシュートを放つも、ボールはポストに弾かれてしまい同点ゴールとはいかず。「ポストの内側に当たったのにゴールにならなかったので、日頃の行いが悪いんですかね」と苦笑しながらも、後半42分にFW大黒将志のゴールで勝ち点1を獲得したことで、「先制されても粘り強く戦えているので、この勢いを大事にしたいです」と5試合負けなしのチームに手応えも感じているようだ。

 前日の12日には、リオデジャネイロ五輪最終予選の組み合わせ抽選会が行われ、B組に入った日本はサウジアラビア、北朝鮮、タイと同組となった。手倉森ジャパン発足当初からメンバーに名を連ねる原川は、14年1月のAFC U-22選手権、同年9月のアジア大会でベスト8敗退を経験しており、「アジアでのトーナメントは非常に難しい」と表情をを引き締めると、6大会連続となる本大会出場へと意気込みを示した。

「僕たちは日本代表としての責任感、自覚を持たないといけません。前回大会ではベスト4まで行っていますし、五輪出場は絶対にしなければならないと思っています」

 しかし、まずは下位に低迷するチームを浮上させる必要があるとしている。「ただ、五輪予選はまだ先のことなので、目の前のJリーグの試合を大事にしたい。京都でのパフォーマンスが五輪代表にもつながっていくと思うので、先を見過ぎずに目の前のことをしっかりやっていきたい」。下部組織から育つ京都での結果が五輪へとつながると信じ、背番号10はさらなる飛躍を期する。

(取材・文 折戸岳彦)
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