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F東京がFW前田の2戦ぶりゴールで勝利、松本は8戦未勝利に

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[9.26 J1第2ステージ第12節 F東京1-0松本 味スタ]

 J1は26日、第2ステージ第12節を各地で行い、FC東京松本山雅FCと対戦した。前半20分にFW前田遼一が2試合ぶりのゴールを決めたF東京が1-0で逃げ切り、2試合ぶりの勝利を収めた。一方、松本は8戦未勝利となっている。

 F東京は、前節の横浜FM戦(0-1)からスタメン3選手を変更。MF羽生直剛、MF河野宏貴、そしてFWサンダサが7戦ぶりの先発となった。一方の松本は、前節の山形戦(2-2)から2人を変更。出場停止のFWオビナに代わり、FW塩沢勝吾が第2ステージ初先発、前節得点を挙げたMF前田直輝も先発入りした。
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 序盤から慎重な戦いを見せる両チーム。前半10分には、MFキム・ボギョンが相手選手との接触で顔から流血するが、大事には至らずにすぐにピッチに戻った。前半11分にF東京は、左サイドをサンダサが突破。PA内に侵入してシュートを放ったが、GK村山に弾かれる。こぼれ球にFW前田遼一が詰めたが、ボールはクロスバーを越えて行った。

 前半16分には松本もチャンスをつくり、CKからFW塩沢勝吾がヘッドでゴールを狙ったが、右に外れて行った。良い流れにあった松本だが、DF安藤淳にミスが続く。安藤のトラップミスからCKを与えると、その流れからDF太田宏介のクロスを前田がヘッドでゴールに沈め、F東京が先制した。

 前半25分に松本は左サイドで前田がテクニックを見せて縦に仕掛け、ゴール前にクロスを入れたものの、中央に飛び込む枚数が少なく、GKブラダ・アブラモフにキャッチされた。28分にはMF岩上祐三がロングスローを投げると見せかけ、短くボールを入れて攻撃を仕掛けたが、ヘディングシュートは枠を捉えられなかった。

 F東京は前半45分にFWサンダサが縦に仕掛けてファウルを得る。再び太田がゴール前に入れたボールにDF森重真人がヘッドで合わせたが、追加点を挙げることはできなかった。このままF東京が1点をリードして前半を折り返した。

 後半の立ち上がりは松本が押し込む。後半11分にF東京は、河野を下げてMF東慶悟をピッチに送り出す。12分には松本も安藤を下げて、FW石原崇兆を送り出した。後半13分に松本は自陣から永井カウンターを仕掛け、最後は前田が右から中にカットインしてシュートしたが、GKアブラモフに防がれた。その後も波状攻撃を仕掛けるが、得点にはつながらない。

 後半15分にF東京はサンダサに代えて、FWネイサン・バーンズを起用した。松本は24分にも右サイドを前田がドリブル。クロスを送ったが、味方には合わず。得点にはつながらない。F東京も25分、ロングボール一本からバーンズが抜け出してPA内で左足シュートを放ったが、GK村山に防がれた。

 松本は27分、キム・ボギョンを下げて、MF工藤浩平をピッチに送り出した。F東京も速攻から追加点を狙うが、得点できない。その後もF京は太田のセットプレー等からチャンスをつくり出す。松本は40分に前田を下げて、FW池元友樹を起用、さらに飯田も前線に上げてゴール前の高さを増やす。ゴール前にロングボールを放り込み、セカンドボールを拾ってシュートに狙う形はつくるが、シュートが枠に飛ばない。45分には飯田がボレーでゴールを狙うが、GKアブラモフに阻まれた。

 F東京はアディショナルタイムに橋本を下げ、DF吉本一謙を投入して守備を固める。アディショナルタイムのパワープレーも凌ぎ、F東京が勝ち点3をつかんでいる。

(取材・文 河合拓)

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