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「日本一のGK」楢崎の大記録を讃える闘莉王「何百年経っても真似できない」

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[10.3 J1第2ステージ第13節 柏3-1名古屋 柏]

 2試合連続で、名古屋グランパスの2トップの一角にはFW田中マルクス闘莉王
が先発した。

 前節・神戸戦で5試合ぶりに勝利をつかんだ名古屋。その試合でFWに入り1得点1アシストの活躍を見せたのが闘莉王だった。柏レイソル戦でも、背番号4が絡むと、得点の匂いがした。1点を追う前半16分には、DF竹内彬からのロングボールを、柏DFと入れ替わると、左サイドからPAへ入り、FW野田隆之介の同点弾をアシスト。同点としてからも闘莉王が起点となり、前半33分には闘莉王が競ってこぼれたところを野田が、その1分後には自らヘディングで狙ったが得点ならず。後半にも2本の決定機を迎えたが、ゴールは遠かった。

「今日決めないと」。無得点に終わった闘莉王がそう洩らしたのは、この試合に懸ける想いが強かったからだ。GK楢崎正剛のJ1通算600試合出場のメモリアルマッチ。胸に「600」、背中に「NARAZAKI」とプリントされたTシャツを着てミックスゾーンに現れた闘莉王は、前人未到の記録を達成した守護神へのアツい想いを語った。

「そこらへんの600じゃない。いまだに日本のベスト。日本一のGKとして600試合に出たのは、絶対真似できない。何十年、何百年経っても」。現役日本代表GKより上か、記者からそう問われると、闘莉王はさらに語気を強めた。「ナラさんと比べものにならない。対戦したことあるけど、ナラさんと争っているレベルでもない」。

 闘莉王にそこまで言わしめた当の楢崎も「自分のためにという気持ちも感じられて、感謝している。僕も応えていかなければいけないと、改めて思いました」とチームメイトへの想いに応えるつもりだ。

(取材・文 奥山典幸)

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