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森重のPKを守り切ったF東京、年間3位に再浮上!!

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[11.7 J1第2ステージ第16節 柏0-1F東京 柏]

 逆転で年間順位トップ3入りを狙う同4位FC東京柏レイソルのホームに乗り込んだ一戦。DF森重真人のPKで前半のうちにリードを奪うと、柏の得点を許さず1-0で完封勝ち。年間3位のG大阪が敗れたため、年間3位に返り咲いた。

 吉田達磨監督の退任発表後、初の公式戦となった柏。左サイドバックのDF輪湖直樹が出場停止のため、代わりにDF藤田優人を起用。その他は前節・清水戦(○3-0)と同じメンバーが先発に名を連ねた。
 2連敗中のF東京は、3-4で競り負けた前節・浦和戦のスタメンからMF羽生直剛に代えてMF橋本拳人を中盤に起用。5日に発表された日本代表に選出された森重とDF丸山祐市がセンターバックを組んだ。
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 序盤は柏に持たれたが、5分を過ぎた頃からF東京がペースをつかむ。8分にはDF太田宏介が左サイド深い位置からクロスを上げると、FW東慶悟がヘディングシュート。しかし、これはゴールポストに跳ね返されてしまう。その1分後にもMF高橋秀人がミドルシュートを放つなど、流れを引き寄せたF東京が攻勢をかける。すると15分、太田の左CKから橋本が切り返したところをFW大津祐樹が足を引っかけると、判定はPK。これを森重が落ち着いて沈め、F東京が先制に成功する。

 一方、インサイドハーフのMF大谷秀和とMF武富孝介にいいカタチでボールが入らず、苦しい展開が続く柏。MFクリスティアーノとDFキム・チャンスの右サイドから何度か攻撃を試みたが、日本代表センターバックコンビが中央を締めるF東京を前にシュートまで持ち込むことができず、立ち上がり3分の藤田のミドルシュート以来、シュートを打てない。前半アディショナルタイムにはCKを得たが、こぼれ球を狙った大谷のシュートはクロスバーを大きく越えてしまい、1点のリードを許したまま前半を終えた。

 後半に入り、柏は攻勢を強めると、F東京ゴール前でのプレー時間を増やしていく。10分のクリスティアーノのFKはクロスバーを直撃。17分にはFW大津祐樹が左サイドからドリブルで中央に入り、右足を振り抜いたが、ゴールマウスをとらえることができない。

 最前線のFW前田遼一を起点に、カウンターで2点目を狙うF東京は、後半31分、前田が右サイドをフリーで駆け上がるMF高橋秀人へ展開。高橋が中央へ入れたボールは、クリアしようとした柏DFの足に当たってゴールマウスに吸い込まれる。目の前での追加点に歓喜するF東京サポーターだが、オフサイドの判定でスコアは動かなかった。

 ラスト10分になったところで柏は3つの交代枠を使い切り、同点を狙う。42分にはDF山中亮輔のクロスから大津が反転して右足を振り抜いたが、シュートはゴール右へと逸れてしまう。アディショナルタイムには途中出場のFWエデルソン・モラエスがシュート。シュートコースにFW工藤壮人が飛び込んだが、ボールに触ることができなかった。5分に及ぶアディショナルタイムを守り切ったF東京が、3試合ぶりの無失点で貴重な勝ち点3を獲得した。

(取材・文 奥山典幸)

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