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ウノゼロで年間3位に浮上!!DF森重「今日みたいな戦い方が今年のFC東京」

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[11.7 J1第2ステージ第16節 柏0-1F東京 柏]

 選手が口々に語った「FC東京らしい」という、今季8度目の“ウノゼロ”(1-0)。決勝点は前半16分に生まれた。左CKの場面、DF太田宏介のボールはファーサイドのMF橋本拳人へと流れた。「(シュートを)打とうかと思ったけど、相手が来ていたので切り返した」という橋本が柏レイソルのFW大津祐樹に倒されると、扇谷健司主審はPKの判定を下した。

 ゴール裏に陣取る柏サポーターの“黄色い壁”に向かってPKを蹴るのは、DF森重真人。「しっかりボールを蹴ることに集中したので、気にはならなかった」。キャプテンの今季7点目がチームを連敗から救った。

 連敗前までの29試合ではわずかに27失点と堅守を誇っていたF東京だが、連敗した2試合では6失点を喫していた。守備の中心を担う森重は、無失点に抑えることを念頭に試合に入ったという。「失点が最近多かったので、もう一度、失点をゼロというところからいけば、チャンスは自分らのほうにある。今日みたいな戦い方が今年のFC東京だと思う。2点目を取れれば理想的だったと思うけど、今年はこういう流れで勝ってきた」。

 浦和に敗れた前節、年間順位を4位に後退させていたF東京は、柏戦の勝利で再びチャンピオンシップ出場圏内の年間3位に浮上した。「あと1試合なので、目の前の試合に勝つだけ。目の前の1試合1試合を今年は戦ってきたので、最後までしっかりやっていきたい」。最終節となる次節は、ホームでの鳥栖戦。勝てば自力でチャンピオンシップ出場権を得られるが、森重はあくまで34分の1試合であることを強調する。

 そして、日本代表に選出されている森重は、鳥栖戦の前にW杯アジア2次予選のアウェー2連戦が待っている。「まずは結果が一番求められるので、アウェーで結果を出せるように、自分もその力になれるように、やっていきたい」。チームでも、代表でも、大事な試合が続くが、28歳のセンターバックは勝ち抜くことを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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