Jリーグは8日、2月・3月度の「明治安田生命Jリーグ月間MVP」を発表した。J1は川崎フロンターレのMF中村憲剛を選出。J2はロアッソ熊本のMF清武功暉が選ばれている。

　中村は2月と3月に開催された4試合にフル出場。3得点2アシストを記録して、7年ぶりに単独首位に立ったチームをけん引した。リーグは「パス数(505回)、前方パス数(165回)、スルーパス数(23回)とパスに関連するデータでは軒並み一位を獲得」していることを評価。「得点したゴールも全て印象的であったことから、メディア選考委員からの推薦も大多数を占め、文句なしの選出となった」と評した。

　清武も全5試合にフル出場。日本代表MFを兄に持つMFは、昨季途中からサガン鳥栖より期限付き移籍しているが、熊本では今季より10番を任されるなど、自他ともに認める中心選手に成長している。リーグは「クラブ史上初の首位(第5節終了時点)を支える立役者となった」ことを評価。「リーグ2位タイとなる4得点をあげるなど、チームの攻撃チャンスに多く絡み続け、僅差のゲームをものにした」と称えた。

　なお、中村には賞金30万円、清武には同20万円が贈られる。

以下、コメント
●中村憲剛
「月間MVPを受賞することができて本当に嬉しく思います。ありがとうございます。自分は1人では成り立たない選手なので、チームメートに感謝していますし、みんなの頑張りで今の順位に立てているので川崎フロンターレを代表して自分がこの賞を受け取りたいと思います。これからもチームの為に全力で頑張りたいと思います。

　この賞は先日生まれたばかりの次女と頑張って生んでくれた妻、頑張ってくれた長男、長女に捧げたいと思います。

　これからもサッカー選手として、また三児の父親としても頑張りたいと思います」

●清武功暉
「この度、2月・3月度月間MVPに選んでいただき、大変光栄に思いますし、素直に嬉しいです。ロアッソ熊本に関わる全ての方々のお陰で受賞できましたし、自分1人というよりチームで受賞したMVPだと思いますので、皆に感謝したいです。

　自分のアピールポイントはゴールに向かっていく姿勢とフリーキックです。子どもたちには、ロアッソ熊本の選手のように最後まで諦めずに走り続け、気持ちで負けないところを見てもらいたいです。

　これからもたくさんの試合でカモンロッソ(勝利のダンス)出来るように全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします」