beacon

好調横浜FC、DF西河翔吾のスーパークリアが首位撃破決定づける「体が反応した」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.11 J2第28節 横浜FC1-0札幌 ニッパツ]

 スーパークリアが横浜FCの勝利を決定づけた。1点リードで迎えた後半35分、FKのピンチからFW都倉賢にヘディングシュートを許す。するとボールはGKの頭上を越えて、ゴール方向へと向かっていった。

 しかしそこで諦めずに走り込んだのが、DF西河翔吾だった。懸命に体を伸ばして頭に当てて、ボールを枠外へとかき出した。「いつもボールが越えたら、ゴールカバーに入るという意識を持ってやってきた。体が反応した」。3連勝とチームの雰囲気が出させたプレーだったのかとの問いには、「みんなが勝ちに向かっていく中で、ああいうプレーが出た。そういう所が出たのはあるかもしれない」と笑顔を見せた。

 チームとして2年ぶりの3連勝、負けなしは6戦に伸びた。その間の勝利は、岡山、千葉、C大阪、札幌の上位を戦う実力派チームと価値も大きい。西河は岡山戦が転機になったと語る。「岡山戦から前線から守備をして、前からアグレッシブに行こうという話をして結果が出た。それ以降はそれをベースにしていこうという話をしています。そこから負けていないので、今は戦いかたがはまってきていると思います」と好調の要因を明かした。

 勝ち点を37に伸ばしたことで、順位は10位に浮上した。プレーオフ圏内との勝ち点差は10だが、残り15試合ということを考えれば、十分に射程圏とも言える。「PO圏内?まだまだ」と苦笑いを浮かべた背番号5は、「みんながどれだけ意識しているかは分からないですけど、個人的にはあまり順位は気にしていない。一つずつやってやろうと思っている。結果的にPOに行ければいい。6位を目指すんじゃなくて、5位を目指さないといけない。ギリギリではダメ。5位に入るイメージでやっていきたい」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第28節 スコア速報

TOP