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先制点演出した“3番目の男”…松本、MF宮阪&DF後藤のホットラインが炸裂!!

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先制点を演出したMF宮阪政樹(左)とDF後藤圭太

[10.16 J2第36節 千葉0-3松本 フクアリ]

 “3番目の男”が先制点を導いた。序盤こそ千葉に押し込まれる時間帯が続いた松本山雅FCだったが、セットプレーからゴールを脅かす場面を作り出す。キッカーのMF宮阪政樹が高精度のボールを送った先には、DF後藤圭太が待ち構えていた――。

 この日先発した松本のフィールドプレーヤーで最長身は188センチのFW高崎寛之。2番目は187センチのDF飯田真輝だった。セットプレーでは狙いどころとなるが、ともに181センチのDF若狭大志とDF近藤直也の監視下に置かれることになる。反町康治監督も「1番目と2番目、飯田と高崎には強いCBがついてくる」と話したように、簡単には空中権を掌握できないだろう。だからこそ、指揮官は「3番目と4番目で勝負するという話をしていた」。

 そして、3番目の男こそが183センチの後藤であり、彼をターゲットにするということは、キッカーの宮阪も理解していた。「飯田さんとヒロさん(高崎)には高い選手がつくと分かっていた。2人とはあえて逆サイドの後藤さんのところで勝負する。それは戦術どおり」。前半31分には宮阪が蹴り出したFKを後藤が競り勝ち、落としたボールに反応したMF工藤浩平が狙うも、相手DFにブロックされて得点にはならず。しかし、「後藤さんが勝っていたので、これは使わないと」と宮阪は同38分のFKの場面でも後藤目掛けてボールを送り込んだ。

 待ち構える後藤は、宮阪に全幅の信頼を寄せていた。「安心感があります。ボールがずれないので思い切ってチャレンジできる」。ボールに向かって誰よりも高く飛んだ後藤は「ゴール前にうまく落とせばチャンスになると思っていた」とヘッドで落とすと、ボールに反応した工藤がきっちりとネットを揺らし、試合の流れを大きく引き寄せる先制点が生まれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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