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3戦連続フル出場の神戸DF藤谷壮、J1の舞台で「スピードは通用するけど…」

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[6.25 J1第16節 横浜FM2-0神戸 日産]

 3試合連続での先発フル出場。ヴィッセル神戸DF藤谷壮は90分間、右サイドで激しいアップダウンを続けた。

 序盤から自慢の走力を生かして敵陣深くまでえぐると、クロスを供給するが、なかなかチームメイトに合わせられない。J1での出場を続けることで、「スピードは通用すると分かった」と手応えを感じる部分がありながらも、「突破してからのクロスの精度が全部低い。そこは課題として持ち帰って、精度を上げていかないといけない」と抜き去った後のクロスの精度を課題として挙げ、唇を噛んだ。

 守備面でも1対1での強さを発揮するなど、自サイドからの相手の進入を防いでいた。しかし、後半2分の失点の場面では、突破を仕掛けるMFマルティノスをケアするために中央に寄せると、スペースをDF山中亮輔に突かれてしまう。「自分のところからやられてしまった」と振り返ったように、裏のスペースに走り込まれると、その流れから先制点を奪われてしまった。当然、1人で2人を対応しようとすれば、後手に回るのは仕方ない。だからこそ、「もっと、チームメイトとコミュニケーションを深めて、どう守備をしていくかを考えないといけない」と、周囲との連係向上の必要性を口にした。

 5月に行われたU-20W杯では、グループリーグ第2節ウルグアイ戦、決勝トーナメント1回戦ベネズエラ戦で先発出場を果たした。右SBの位置に入ると、粘り強い対応で相手の攻撃を封じ込めるだけでなく、果敢な攻め上がりで攻撃に厚みを加えるなど、攻守で存在感を示した。世界を体感したが、「まずはチームでスタメンを取るという目標は変わらない」と力を込めたように、現時点での目標はチームの欠かせない戦力になること。課題を一つひとつクリアしていき、成長につなげていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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