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横浜FMの“えげつないゴール”上回る連続スーパー弾!!C大阪が逆転勝利でACL圏内キープ

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逆転ゴールを決めたC大阪MF水沼宏太

[11.18 J1第32節 横浜FM 1-4 C大阪 日産ス]

 3位セレッソ大阪が敵地で5位横浜F・マリノスに4-1で勝利した。前半に先制を許したが、後半に4ゴールを奪う鮮やかな逆転劇。公式戦7連勝を飾り、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位をキープした。

 横浜FMは10月29日の第31節・磐田戦(1-2)から先発3人を変更。DF栗原勇蔵が17試合ぶり、DF松原健が4試合ぶり、古巣対戦のMF扇原貴宏が5試合ぶりにスタメン出場した。今季限りで退任となるエリク・モンバエルツ監督は、ホーム最終戦で今季一貫して採用してきた4-2-3-1でスタート。DF下平匠が今季リーグ戦で初めて左サイドバックで先発した。

 一方、公式戦6連勝中のC大阪は10月29日の第31節・大宮戦(2-1)および、今月4日のルヴァン杯決勝・川崎F戦(2-0)からスタメン変更はなく、リーグ戦では4試合連続で同じ先発メンバー。4-4-2のフォーメーションも変わらず、代表帰りのMF山口蛍がボランチ、FW杉本健勇が2トップの一角に入った。

 3位C大阪を勝ち点2差で追いかける5位横浜FM。ACL出場権を巡る直接対決は、衝撃のゴールで幕を開けた。前半13分、左サイドのMFダビド・バブンスキーが追い越してきた下平に一度預け、相手の最終ラインが下がったところでリターンパスをもらう。シュートを打つにはやや遠い位置に思われたが、バブンスキーは中央へ持ち出し、PA後方左から果敢にも右足を強振。地面すれすれを無回転で飛んでいったボールがワンバウンドして右ポストの内側を叩き、ゴールに吸い込まれた。

 バブンスキーは3月4日の第2節・札幌戦(3-0)以来、30試合ぶりとなる得点で今季3ゴール目。札幌戦では敵将の四方田修平監督に「えげつない」と言わしめる鮮烈ボレーを見せたが、その時に勝るとも劣らないワールドクラスの一撃で均衡を破った。

 C大阪は失点後、ほとんどの時間を敵陣で過ごし、横浜FMを押し込み続ける。前半32分、MF清武弘嗣の縦パスを受けた杉本がPA内右から右足でシュートを放つも、GK飯倉大樹に触られてゴール左外へ。さらに同33分、清武の浮き球のパスに合わせたMFソウザのヘディングは左ポストの外側を通過し、同アディショナルタイム1分に山口のインターセプトからFW柿谷曜一朗が右足で打ち込んだ強烈なシュートもGK飯倉の正面を突き、無得点で前半を折り返した。

 ハーフタイムが明けてもC大阪のペースは変わらない。後半6分、清武のスルーパスを受けた柿谷がPA内左で体を開きながら右足でファーを狙うが、GK飯倉の好セーブに遭う。同10分にはMF水沼宏太の右クロスがGK飯倉に弾かれ、PA内中央でこぼれ球に反応した清武が右足でボレー。しかし、DF中澤佑二に左足でブロックされた。

 C大阪はいつゴールが生まれてもおかしくない展開の中、後半19分にようやく追いつく。左サイドのDF丸橋祐介がキープから中央へパスを出すと、相手DFの隙間に入り込んだ清武がファーストタッチでPA内左に進入。右のサイドネットを目掛け、左足で豪快なシュートを突き刺す。素早くカバーに入った中澤も間に合わない見事なボールコントロールを見せ、1-1とした。

 後半23分には左サイドでの細かいパス回しから柿谷が中央へチップキック。清武がゴールに背を向けて左足のヒールで落とすと、走り込んだ水沼がPA内やや左から左足のダイレクトシュートをゴール右に叩き込み、一気に2-1と逆転に成功した。

 アウェーチームの猛攻は止まらず、後半25分には右CKからキッカーの丸橋が左足で低く速いクロスを供給。マークを振り切ってニアに飛び込んだ杉本が体をひねりながら難しいヘディングを決め、リードを2点に広げる。25歳バースデー弾の杉本は今季20ゴール目とし、得点ランク首位の浦和FW興梠慎三に並んだ。

 C大阪は後半28分に逆転の原動力となった清武を下げ、MF山村和也を投入して5バックに変更する。それでも攻撃の手は緩めず、後半42分に右CKのこぼれ球をDFマテイ・ヨニッチが右足で押し込んで4-1。終始劣勢だった横浜FMはホーム最終戦を勝利で飾れず、今季2度目の連敗を喫した。

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