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“市船ライン”群馬・布新監督の下で永藤再出発「2020年意識」

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[2.11 練習試合 大宮2-0群馬]

 ザスパクサツ群馬が元市立船橋高監督の布啓一郎氏(57)を監督に招へいして、再建を図っている。J3開幕までちょうど1か月となったこの日、大宮との練習試合を戦い終えた布監督は「選手が積極的に取り組んでくれている」と0-2で敗れた結果よりも、内容面を前向きに評価した。

 布監督は常勝軍団・市立船橋高を作り上げた、高校サッカー界では言わずと知れた名将。しかし2003年に同校監督を退職し、世代別日本代表の監督に就任したが、思うような成果を残せなかった。昨年までは岡山でコーチを務め、今年より初めてJクラブの監督を任されている。

 託されたのはチームの再建とJ2復帰。そこで呼び寄せたのが、3年前の市立船橋高で10番を背負っていたMF永藤歩(20)だった。高校時代に1度顔を合わせたことがあるという程度の面識だったが、布監督は永藤に獲得オファー。1年目は11試合、2年目は19試合出場と、山形で順調にキャリアを積んでいた永藤だが、「1年間、試合に出続けたい。2020年のオリンピックを意識」して“市船ライン”でのオファーを二つ返事で快諾した。

「縁あって、群馬に来られることになった。自分が出来ることで貢献したい。布さんから話を聞いて、一緒に戦いたいという気持ちと強く感じた。布さんは市船を築いてこられた方。厳しいということは聞いていますが、直接の面識があまりない中で、見ていただいていたのは嬉しかったです」

 必ず成長する。強い意志を持ってシーズンに臨む。「開幕からどんどん試合に出て、J3でも活躍すれば見てくれる人もいると思うので、厳しい環境で頑張っていきたい」。永藤の活躍があれば、それだけ群馬のJ2復帰にも近づく。「J2に昇格しようという選手間の意思は固まった。みんなで最後に笑って終われるようにしようと話し合った。チームのために全力で戦いたいです」。 

(取材・文 児玉幸洋)
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