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復帰後J1初先発の浦和MF山田直輝、「あってはならないこと」とは…

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突破を狙う浦和レッズMF山田直輝

[4.28 J1第11節 浦和0-1湘南 埼玉]

 待ちに待った瞬間だった。先発メンバーに記された背番号18。今季、湘南から浦和レッズに復帰したMF山田直輝にとって、復帰後初となるJ1リーグ戦の先発出場となったが、悔しさと申し訳なさが残るものとなってしまった。

 昨季まで期限付き移籍で在籍していた湘南との一戦で、先発初出場となったものの、「古巣との対戦よりも、埼スタでのリーグ戦でスタメンで出られることの方が僕の中では大きな意味があったし、強い気持ちがあった」。スターティングメンバーに名を連ね、並々ならぬ思いを持って立った埼玉スタジアムのピッチ。すると前半18分、山田にビッグチャンスが訪れる。

 中盤でボールを受けて右サイドに抜けようとするFW興梠慎三に預け、自らは一気に前線へと駆け上がる。興梠が巧みにキープして送った中央へのラストパスにフリーで反応したが、左足から放ったシュートはGK秋元陽太の守備範囲に飛んでしまい、弾き出されてしまった。

「あそこで僕のシュートが入っていれば、もっと違う内容になっただろうし、チームとしての結果も変わっていたと思う。僕の1本で結果を変えられたシーンだと思うので悔しい」

 そして前半30分に湘南に先制を許してハーフタイムを迎えると、後半開始からMF長澤和輝と交代してベンチへ下がることに。45分間での交代には「悔しさよりも、チームに対して申し訳ない気持ち」があった。「大事な11人の中の一人だったし、大事な交代を1枚、(試合の)半分で使ってしまったのは、あってはならないことだと思う。そこに関しては悔しいより、本当に申し訳ない」と声を落とした。

 チームは0-1の完封負けで2連敗を喫した。決定機をモノにできず、わずか45分間の出場となった復帰後初の先発出場は「結果も内容もついてこなかった」試合となってしまったが、「それが今の実力だと正直に受け止め、下を向くのではなく明日からもプレーしたい」と気持ちを切り替えて前を向く。

(取材・文 折戸岳彦)
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