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20対3も0対1の敗戦…攻めに攻めた広島、城福監督「ネットを揺らせずに本当に悔しい」

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浦和MF関根貴大を振り切ろうとするサンフレッチェ広島MF森島司

[8.15 J1リーグ第10節 浦和1-0広島 埼玉]

 圧倒的にボールを保持した。そして、押し込み続けて幾度となくフィニッシュまで持ち込み、決定機も作った。しかし、サンフレッチェ広島に最後まで得点は生まれずに0-1の完封負けで3試合ぶりの黒星を喫した。

 試合開始早々の3分、FWレオナルドのスルーパスからPA内に走り込んだMF汰木康也をMFハイネルが倒してしまい、浦和にPKを与えてしまう。このPKをレオナルドに沈められて先制点を献上。結局、最後までこの1点が響いた。

 試合後の会見で城福浩監督が「前半はあのスルーパス以外でPA内に侵入されていないと思う」と語ったように、一方的にボールを保持。そして、ゴールにも迫った。しかし、ここでGK西川周作の壁に苦しんだ。前半17分にハイネルのクロスからFWレアンドロ・ペレイラがヘディングシュートを放ち、同21分にはMF川辺駿のクロスのこぼれ球をL・ペレイラがオーバーヘッドで狙うがともに西川のビッグセーブに遭う。

 後半に入ると守備に重心を置いて5バックを採用した浦和を押し込み続ける。後半3分にはハイネルのスルーパスから三度L・ペレイラ、同5分にはMF森島司のCKからハイネルがゴールを脅かしたものの、またもや西川に阻まれてしまい、どうしても1点を奪えない。

 終わってみれば、浦和のシュート数3本に対し、広島が放ったシュートは7倍近い20本。しかし、試合には0-1で敗れることになった。指揮官は「ゴールネットを揺らすのが一番大事。それができなかったのが本当に悔しい」と唇を噛みつつ、チャンスを生かし切れなかったこともあり反省も忘れなかった。

「引かれたとしても崩し切るチームにならないといけないし、崩し切っても点が取れないシーンもあった。あれだけのセットプレーがあったので、得点を取れなかったのはしっかり反省して次に向かいたい」

 次節は4日後、ホームにFC東京を迎える。

(取材・文 折戸岳彦)
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